個人レッスンから見えてくるもの

現在、企業様に伺って行う企業研修の他に、個人の方向けのオンラインセミナーをやっています。メインのオンラインセミナーは、個別レッスンで行う「電話の苦手克服レッスン」です。

実は、会社での電話が苦手とおっしゃる方はとても多く
・電話のベルに緊張する
・社内が静かだと自分の電話を聞かれているようで嫌だ
・相手の話が聞き取れるか不安
・声が震える
・正しい言葉遣いができるか不安

など、いろんな悩みをお持ちです。そして、ほとんどの方にこの悩みは共通しています。

この個人レッスンをリリースした当初は就活生や新入社員など、比較的「若い」みなさんが受けてくださると想定していたのですが、蓋を開けてみると、ほとんど方が転職組の方です。「今まで電話対応がない部署だったけど転職で電話が必要になった」「実はずっと電話への苦手意識を持っていたから、一度ちゃんとレッスンを受けたい」などレッスンに望みをかけてくださっています。

個人レッスンは約75分。まずは、「苦手だ」と思っている(時々は思い込んでいる)、電話について何が苦手なのか、なぜ苦手なのかを丁寧に解していきます。そして電話の特性、若手社員や転職組の方が電話を取るメリット、基本的な対応の方法などをお伝えします。

その後は、実際にご自身がお勤めになっている企業の名前や先輩や上司の名前を出してもらい、電話対応の練習をします(個人レッスンならではですね)。これはご受講いただく方に合わせてカスタマイズするので、一般的な電話対応を練習するときもあれば、レストランの電話予約受付を想定することもあります、中には、営業電話やクレーム電話への対応を練習したりします。

通常電話が苦手とおっしゃる方は、「自分の日本語に自信がない」と言われる方が多く、自分が失礼な対応をしているのではないかと心配されています。しかし、レッスンを受けてくださる方のほとんどは、とてもキレイな日本語をお話しになりますし、とても丁寧な受け答えです。

実は、本当に電話が苦手という方はそう多くなく、「自分の電話を人に聞かれていて不安」という悩みも含めて、自己評価がほんの少し変わるだけで電話対応に自信が持てる場合が多いと思っています。

そんな皆さんには「とてもキレイな日本語ですし、もっと自信を持っていいですよ〜」とか「上手に電話の受け答えができていますね。大丈夫です!」とお伝えするのですが、その私の言葉を聞くと、ほぼほぼ100%の方が

「いえいえ〜〜〜〜〜」「無理です〜〜〜〜」「私はダメなんです〜〜〜〜」とおっしゃいます。

本当にキレイな日本語ですし、本当によくできています。
でも皆さん「全否定」です。

そんな対応を拝見しながら、「自分で自分を否定してしまう」ことをとても「もったいない」と感じています。確かに「謙虚さ」はとっても大切です。しかし、謙虚であることと自分を卑下することは違います。

第三者から見て「できている」というのは、何かしらの言動を見て「できている」と評価しているのです。何も見たり聞いたりしていないのに「できている」とは言いません(言えません)。

相手が「よくできていますね」と自分のことを評価してくれたら「いえいえ、私なんて全然ダメです」と否定するのではなく「ありがとうございます。もっと上達できるように頑張ります」ってお返ししたほうが、自分も相手もHappyです。

自分は自分の言葉を一番近くで聞いています。相手からの評価を否定し続けることは、自分を否定し続けることと同じです。できることもできなくなります。だから個人レッスンでお伝えするのは、「自己評価」と「他者評価」を合わせていきましょう、ということです。「できている自分はちゃんと認めてあげることをやってみましょう」とお伝えして続けています。

だからなのか分かりませんが、個人レッスンが終わった後は、みなさん、表情が明るくなっています。少し自信がついたように「もっと練習してみます」と電話が楽しみになった様子を見せてくださいます。レッスン後には、以下のようなレビューをいただくことがとても多いです。

客観的に電話対応をみてもらえて意見をいただけるので、弱点を洗い出せます。カウンセリングのようでもあり、終了後にスッキリしました。30代女性】
自分だけに対しての的確なアドバイスをしていただけたので、不安解消とこれからの電話応対を前向きに考えていこうと思える貴重な時間でした。40代女性】

個人レッスンでは、さまざまな年代の方とお話しさせていただきますが、個人レッスンを通して、少しでもみなさんが「自分の人生の主人公は自分自身だ」って思ってくださるといいなって願っています。

個人レッスンでは、電話対応以外にもさまざまな内容でお受けいたします。ご本人が必要とされている内容とレッスンをお作りいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

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