【講師養成講座】映画「英国王のスピーチ」のような個人レッスン
普段は、大分県にある中小企業様に伺い、管理職研修や全社研修を行っていますが、個人の方向けのレッスンもお受けしています。この春から4ヶ月間、講師養成講座として、ある方のレッスンを担当しました。彼女はオンライン講師としてデビューを目指しておられる方で、テキストの作り方、レッスンの進め方、講師としてのあり方などのお話をさせていただきました。
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レッスン終了日にいただいた感想
そんな彼女とのレッスン最終日に、それまでのレッスンについての振り返りをお聞きするとタイトルの言葉をいただきました。
「英国王のスピーチという映画をご存知ですか?あの映画のような4ヶ月間でした。話し方やテキストの作り方ということだけではなくて、講師としてのあり方を考え、自信を持つことができました。中尾さんは私のメンターです」
実は、この言葉をいただいたときには、私は英国王のスピーチという映画は観たことがなく、なんとなくのストーリーしか知りませんでした。そして、先日、やっと映画を観ることができました。
映画を観た感想としては「非常にもったいない感想をいただいた」ということです。とても「過分」な褒め言葉をいただいたと思いつつ、しかし素直にとても嬉しく感謝しました。
私が講師としてできること
私には人様に誇れるような立派な学歴や資格はありません。研修講師の原点となった就職支援の仕事から毎日が始まりました。立派な学歴も資格もありませんが、しかし、目の前の方のために、一生懸命になる気持ちや、誠実に向き合い続ける姿勢はとても大切にしています。目の前の方のために、一緒に悩み、考え、必要であれば、ときに相手にとって耳の痛いことも伝えます。
私はもちろんノンクリニカルな領域の人間ですので、コミュニケーションに悩む方などを「治す」ことはできません。しかし、その方々が少しでも自信を持ってコミュニケーションをとることができるようになるために、たくさん、お話を聞いて、できている部分を一緒に認め合い、できないところをどうすれば少しでもできるようになるかを考え、ご本人が少しでも自信を持って生きていけるように、背中を押すことはできます。
彼女に起こった変化
個人レッスンでは、彼女がどのような講師になりたいと思っているのかを何度も話し合いました。何のためにオンライン講師を目指しているのか、この講座を通して皆様に何を伝えたいのか、そのためにどのように関わっていくのか、どんな講師であればそれは実現可能なのか、そんなことを何度も言語化してきました。
そうするうちに、彼女は講師として立っていくことがイメージできるようになりました。
その変化に伴い、彼女の声が変わりました。表情が変わりました。最初は「日頃の自分」の延長上にしかなかった講師としての姿が、まったく生まれ変わり、講師としての彼女の顔が見えるようになりました。人の顔や声はここまで変わるのかと驚くほどです。
講師を目指す方への個人レッスン内容
講師を目指す方のための個人レッスンでは具体的に以下のようなことを伝えています。
- 講座のテーマや内容、講師として何を伝えるのか、なぜそれを伝えたいのか(心構え)
- どのように講座を組み立てていくか
- 受講生様を混乱させないスライドの順番はどのようなものか
- スライドとスライドをどのように繋ぐとよりスムーズ講座が進んでいくか
- 一つの講座をデビューさせるまで具体的にどのように練習をすれば良いか
ある程度、講座の内容ができたら、私が受講生役となって実際に受講します。その中で、スライドの順番を見直したり、ワークの指示が曖昧で分からないことを洗い出したりしながら、良い質の高い講座を作っていきます。そして、同じスライドを繰り返し、繰り返し喋って練習することで、「一人で練習をする方法」を身につけてもらいます。そうすることで私とのレッスンが終了してからも一人で講座を作る練習を続けることができますし、他のテーマで講座を作るときにも同じ手順で進めていくことができます。
そして何よりも、講座を作る過程で講師としてどうありたいか、何を伝えていくかを言語化していくことで自分自身の講師としての軸を見つけていくことができ、ご本人に大きな変化が起きてくるのです。
講師デビューを目指す方だけではなく、会社の教育担当になって、社員向けの研修を行う予定の方への個人レッスンも行っています。全て個人レッスンで行いますので、じっくりと自分と(そして自社と)向き合っていただくことができます。興味がある方はお気軽にご連絡ください。