研修資料の3つのタイプ

【相談】
研修資料を作っていますが、どんな風に作ると良いですか?何かアドバイスがあればお願いします!

先日、社内研修を担当されることになった方から上記のようなご相談をいただきました。講師という職業柄、研修の作り方や進め方、研修資料の作り方、自信を持って人前に立って話す方法、など、研修に関するご相談をいただくことが多いです。

現在は、大分県を中心に、企業さまでの管理職研修、新入社員研修、全社研修など、さまざまな方を対象として研修を担当させていただいておりますが、研修資料は研修と同じくらいに作り込んでいくのに毎回、頭を使います。いつもPCの前でう~んとうなっている私を主人が心配そうに見ているほどです(笑)

今日は、研修資料の「タイプ」に関してざっくりとお伝えをしたいと思います。

研修資料には大きく分けて3つのタイプがあります。
①でっかくタイトルのみ
②穴埋め式
③進行用スライドとまったく同じもの

①でっかくタイトルのみ

これは、目の前に映し出されるスライドに「○○について」や「○○の動向」などでっかい文字でタイトルが書かれており、それに合わせて講師がひたすら「喋る」というスタイルです。

メリット:当日の受講生に合わせて自由に話の内容を変えることができる/研修資料の転用を防ぐことができる
デメリット:講師の話だけに頼るので受講生は分かりにくこともある

②穴埋め式

これは、前に投影されるスライドを見ながら、受講生の手元に配布される資料の「穴」を埋めていくというものです。進行用のスライドと手元の資料は同じ流れですが、キーワードや大事なポイントだけ受講生に書きこんでもらうというスタイルです。

メリット:研修に集中させることができる
デメリット:講師の話よりも穴を埋めることに必死になる/人によっては書き忘れたり、スピードについて来れなかったりする場合がある

③進行用スライドとまったく同じのもの

これは、講師が研修中に使うスライドと受講生に配布されている資料がまったく同じものというスタイルです。穴埋め式にもなっていません。

メリット:進行用スライドとまったく同じなので受講生は安心してメモだけ取ることができる
デメリット:研修を聞いていても聞いていなくてもて資料だけは手元に残る/研修内容を模倣されやすい

研修資料は研修のスタイルに合わせて

研修資料のタイプは、講師の研修スタイルによって変わってきますし、受講生の役職やタイプ等によっても、向き不向きがあると思います。例えば、同じテーマで集合型研修を多く担当している場合、当日に参加した受講生のレベルやタイプに合わせてその場で自由にカスタマイズした研修をやれる講師であれば、①のでっかくタイトルのみのスタイルでも良いでしょう。

例えば、講師が一方的に話すばかりでは、みなさんが飽きてしまうのであれば、②の穴埋め式のスタイルにして、研修を一緒に創っていくのも楽しいかもしれません。

私が作る研修資料は

ちなみに、私は講師を長年やりながら、いろんなスタイルの研修資料を作ってきましたが、最終的に自分の研修スタイルにあったものは、③の進行用スライドとまったく同じものを使うことに落ち着きました。対面式研修では穴埋め式の研修資料はほとんど使いません。ただ、オンラインセミナーの場合のみ、②の穴埋め式のスタイルにしています。

なぜ、対面では穴埋め式を使わなくなったのかというと、受講生の方が、資料の穴を埋めるのに必死になって話を聞いていなかったり、私が穴を埋めてもらっていることを忘れて、スライドを進行させてしまったりと、研修の進行が難しいと感じることがあったからです。しかしオンラインでは、話を一方的に聞いているだけでは飽きてしまいますでの、資料の穴を埋めてもらうことをします。

また進行用スライドとまったく同じ資料が手元にあると分かっていれば、安心してメモだけ取っていけるので、講師の話(研修の余白部分)をもっと楽しんでいただけると思っています。

研修資料をお作りになるときには、ご自身の研修スタイル、受講生の様子などに合わせてお考えになってみてください。

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研修の作り方、資料の作り方、その他、何でも研修に関することはお気軽にご相談ください。人事の方や個人の方の研修作成サポートも行っています。

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