人間力を高める研修 ChatGPT×おもてなし

今年で研修を担当させていただくようになって3年目の紺屋グループ(大分こうや不動産株式会社エイブルネットワーク大分明野店)の全体研修に伺いました。紺屋グループでは、一貫して「お客様へのおもてなし」を大切になさっています。また、お客様だけではなく、一緒に働く仲間や講師である私にもおもてなしを持って迎えてくださる素晴らしい企業様です。

去年までの2年間、研修では主にビジネススキルに関することを中心にお伝えをしてきました。PDCAの活用方法やマーケティングの基礎的な考え方などさまざまな領域です。しかしそのビジネススキルもすべて、お客様へのおもてなしをもっと良いものにしようという想いが重なっています。

今年に入り、研修は今までと少しテーマを変えています。ビジネススキルをお伝えする時もありますが、それぞれの「考える力」を向上させること、また自分の意見を「言語化」する練習を含めて「人間力向上」の研修です。

今月のテーマは「ChatGPT×おもてなし」
皆さんには、ある旅館に家族で滞在したことを想像していただき、後日、その旅館の女将さんから届いたメールを読んでいただきました。
そのメールを読んでおもてなし「感じる」「感じない」というご自分の意見を出し合い、なぜ感じるのか、なぜ感じないのかを議論してもらいます。その後に、実はこのメールが女将さんではなく、ChatGPTが書いたものであったら?ということをお伝えしました。

研修中には、講師がChatGPTに指示を入れ、実際に女将さんからのメールを書いてもらいました。ChatGPTがメールの文面を作成するそのスピードに皆さんとても驚かれていました。「こうやって書かれたメールにおもてなしの気持ちは入っていると思いますか?」という問いかけに、さきほどは「おもてなしを感じた」と思っていた人は「う〜ん」と唸りながら考えてくださっていました。

おもてなしを感じた気持ちが変わった人、変わらなかった人、それぞれに「なぜそう思うのか」を言語化していただきます。こうやって何度も何度も自分の思いを言語化しながら、自分にとって「おもてなし」とはどういうものだろうかということを考えていきました。

研修中には、ChatGPTに「あなたは研修講師です」という役割を与えて、研修シナリオを書いてもらうところも見ていただきました。「おぉ〜」「すご〜い」という声が上がったところで「私がこれでシナリオを書いていたらどうですか?」とお伝えすると皆さん苦笑い。

私たちの仕事にAIの活用は必要です。AIを活用することによってたくさんのことが可能になります。しかし便利さや効率の良さを追求するあまり、そこに想いがなくなってしまうのはいただけません。おもてなしは誰のためなのか、また、何のためなのか、そんなことを考えていただいた時間だったように思います。

紺屋グループの皆様の今後のおもてなしがますます楽しみです。

研修はビジネススキルを学ぶだけではありません。普段の業務から少し離れて「考える」「言語化する」の練習を行なっていく場でもあります。社員のみなさまの人間力を高めるためにも、自分の意見を考える・言語化する研修を取り入れてみませんか?

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