【管理職研修】チームを変える研修 アンコンシャスバイアス

今年2年目となる管理職研修を担当させていただいております。管理職の皆様との面談と研修をセットにしながら組織やチームが良い方向に変わることを目指しています。

先月の研修では、「アンコンシャスバイアス」というテーマで研修を行いました。アンコンシャスバイアスとは「無意識の偏見」という意味です。例えば「血液型を聞くと性格を判断する」「出身地を聞くとお酒が強いと思う」「単身赴任をしていると聞くと父親が単身赴任だと思う」などもアンコンシャスバイアスの一つです。

組織の中ではこのアンコンシャスバイアスが働くことで、組織運営がうまくいかないことが出てきます。例えば、産休をとっていた人が職場に復帰するときに「彼女は子どもが生まれたばかりで大変だろうから、産休前に所属していた営業部ではなく総務部に戻してあげよう」と管理職が「気を利かせて」みたものの、本人は営業部に戻れることを楽しみにしていて「会社は産休から戻ることを歓迎していないのかな」という気持ちにつながることもあります。これは、管理職の方がメンバーと対話を通して、本人の希望、会社としての考えなどを共有し、お互いに話をしていけば良いのです。

先月の研修では、このような組織に潜むアンコンシャスバイアスについて話をしました。そして、管理職の皆様に自分のなかにあるアンコンシャスバイアスに気づいていただき、チーム中で対話を増やしていきましょうというお話をしました。

その研修から1ヶ月が経った本日。今日の研修の中で「先月からの1ヶ月間でアンコンシャスバイアスに気付き、対話を通して組織が変わったことや組織の課題を解決できたこと」を共有していただきました。

その中である管理職の方がこんな話を共有してくださいました。

「人手不足でシフトが回らなくなっている状態が続いている。メンバーさんの中には、小さいお子さんがいる人もいて、シフトを組むことが難しい現状がある。あるメンバーさんは子どもを保育園に送ってから出社するから、シフトは遅い時間でしか入れないと判断していた。でも前回の研修が終わった後にそのメンバーさんにシフトの事を相談してみたら、家族とも話をして協力を得てくれて、早出のシフトにも入ってもらえることになった。あのまま自分の思い込みだけで組織を作っていたら、早出のシフトに出てもらえることはなかった

この話を共有してもらったときには、会場中から大きな拍手が生まれました。そして会場中が「良かったね〜」と何とも言えない空気感に包まれました。

これは、大きな変化であり、大きな成果です。管理職の方が研修が終わった後に、研修で学んだことをチームで実践して下さったからこそ、起きた出来事です。そして、この話以外にも、多くのアンコンシャスバイアス改善物語が共有されていました。

これは、研修講師としてとても励まされる出来事でした。そしてアンコンシャスバイアスというテーマで研修をやってよかったと思いました。お一人お一人が研修を自分のこととして考え、チームに対して実際に行動を起こして下さったことが結果的にチームの課題を解決することにつながりました。

研修は、受講生の皆様に行動変容が起こって、初めて成果となります。そして今回はその行動変容がチームに良い結果を招きました。さまざまな企業様で研修を担当させていただいていますが、どこの企業様であっても、受講生の皆様に行動変容が起こることを考えながら研修を作っています。だからこそ、今回のように、研修講師として皆様と関わらせていただきながら、チームが良い方向に変わっていくことを目撃できることを大変嬉しく思っています。

人材定着や職場づくりなどに関して課題がある会社の経営者や人事の皆様、研修を通してその課題を解決してみませんか? 相談だけでもかまいません。いつでもご連絡ください。

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