【管理職研修】管理職として視座を上げる

今年の4月から管理職研修を担当させていただいている大分市内に事業所を置く企業様があります。こちらでは外部講師による研修は初めてです。

第1回目の管理職研修では、管理職としての仕事や役割についてお伝えをしました。役職ごとの仕事の役割を確認していただき、管理職としての自分の仕事も振り返っていただきました。そしてこの研修で特にお伝えしたことは「視座をあげて考えること」ということです。

視座を上げるとは?

視座を上げるとは、「自分の都合でははなく会社の利害で考える」ということだと思っています。例えば、新入社員が会議に10分遅刻してきた場合、個人としては「遅れてきても別に構わない」けれども、会社の視点で考えると「これがお客様とのお打ち合わせだった場合、会社の信用としてどうなんだろう」や「会議の開始時間は皆がそれぞれ都合をつけて参加をしているのだから、その時間を無駄にしてはダメだと伝えないといけない」など考えるということです。

プライベートの待ち合わせなら「遅いよ〜」で終わっていることも、会社の話になると「遅いよ〜」では終わらせてはいけないことがあるということだとお話をしました。

視座を上げることで見えてくる景色は変わります。経費のこと、時間に対する成果のこと、自分一人ができればいいのか、他の人もできるようになっておかないといけないのか、視点が変わることで、いろんなものの見え方が変わってくると思います。

管理職研修後に起こった変化

5月の管理職研修では、4月の研修から1ヶ月間、視座をあげて考えることができていますか?ということをお聞きしました。以下は、共有して下さった振り返りです。

「今までは、お客様から仕事の依頼を”受ける”ものだと思っていた。この時期は仕事が減るけど”閑散期だし仕方ないね”で終わらせていたけど、前回の研修から自分たちで仕事を取りに行くようになった」

「今までは、チーム内で一人しかできない仕事でも、それでいいと思っていた。でも前回の研修後、その仕事を誰か一人しかできなかったら、その人に何かあったときに、誰もその人の仕事ができなくなるから、仕事を教えていく、共有していくって大切だと気づけた」

「今までは、お客様のところに訪問するのにシャツだけだったけど、会社の印象を考えてスーツを着用するようになった」

そんな振り返りが出ていました。

もちろんなかには「忘れていました!」「自分の業務に追われて視座を上げる余裕はありませんでした」という声もありましたが、それはそれで大切な振り返りです。来月までの1ヶ月間で忘れないために何をすればいいのかを考えることができました。

視座を上げることが難しいと感じる場合

視座を上げると聞くと難しいように聞こえます。そして、他の人と比べて「自分はまだまだ」と思いがちです。でも大切なことは、小さなステップを積み重ねることです。今までは自分の都合で判断していたことも、研修の後から、ふと立ち止まって「自分としてはOKだけど、会社としてはどうなんだろう」と考えるようになれば、それは視座が上がっています。

一気に大きなハードルを超えるのではなく、スモールステップで視座を上げていけば良いと思っています。いつだって比較するのは過去の自分です。

研修がもたらす効果

研修には、新しい知識を入れるための効果があります。しかし、研修で私がお伝えできる知識や新しい情報は、難しいことではなく誰もがアクセス可能の情報です。確かに外部講師を通して新しい知識を知ることは重要ですが、定期的に集まる研修には、それ以上に大きな効果があると思っています。それは、会議でもMTGでもない場所で集まってお互いの意見を聞き合う、自分たちのあり方について考える、そんなことを意見交換できるという大きな大きなメリットです。いつも同じ職場に集まって仕事をしていても、実はあまり知らないお互いのことを、研修を通して知ることもできます。

研修を通して、お互いのことを知り、日常業務のコミュニケーションがより活発になる。お互いの価値観を知り、会社や仕事への想いを知ることで、また一つチームになっていく、そのような効果を定期的に行う研修では実感していただけます。

組織の方向性を合わせていきたい、社員でまとまって次のステージを迎えたい、そんな思いの企業の皆様、外部講師による研修をもっと気軽に導入してみませんか。お気軽にご相談ください。

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