新入社員フォローアップ研修は6月頃がオススメです

経営者・人事ご担当の皆様、2021年春入社の新入社員の皆様のご様子はいかがでしょうか?4月1日の入社式からようやく半月ほどが過ぎ、少しずつ緊張が和らいでいるでしょうか? 業界によっては、これから1ヶ月程度研修が続いていくところもあれば、この時期に部署配属となり、それぞれの現場で業務と育成がセットになっているところもあるかと思います。

今日はタイトルの通り、新入社員向けのフォローアップ研修のご提案です。フォローアップ研修はぜひ一度6月後半もしくは7月前半に開催されてください。6月末もしくは7月ごろというのは、入社から3ヶ月が過ぎるタイミングです。「3ヶ月でフォローアップ研修は早過ぎるのではないか?」という声を聞こえてきそうですが、今日はその理由をお伝えしたいと思います。

なぜ3ヶ月なのか

三日・三月・三年(みっか・みつき・さんねん)」という言葉があります。これは「芸事や修行の心得」からきている言葉とされていますが「人は三日我慢すれば、三ヶ月は耐えることができる。三ヶ月耐えることができれば、三年は頑張れる」という意味があるそうです。しかし、逆を言えば、人は、三日・三月・三年のタイミングで、飽きたり、やめたりする可能性が高くなるということでもあります。入社から三か月のタイミングで新入社員を改めて一同に集め、フォローアップをすることで、新入社員たちの不安を軽減することができ、人材の定着や成長のスピードアップを促すことができます。

以下は新入社員3ヶ月目フォローアップ研修を実施することで得ることができる効果です。

効果1:入社から三か月 自分の成長を知ることができる

新入社員にとっては、入社日からとてもすごいスピードで毎日が過ぎています。社内の人間関係に緊張し、新しい業務に戸惑い、社会人としてのルールの中で疲れています。そんな毎日がただ過ぎていく中で、一度それまでの時間を振り返り、自分自身の成長を感じたり、社会に出たからこそ発見出来た課題を見つけたりします。そうすることで残りの時間をより自分の成長に有意義に使うことができます。また、新入社員が一堂に集まる研修では、同僚との意見交換を通して、自分や相手の成長を知ることができます。

効果2:新入社員研修の内容振り返り

入社日から数日もしくは1週間程度で行なった新入社員研修の内容を振り返ることができます。そもそも三か月も前の研修を細部まで覚えているということはありません。だからこそ、三か月が過ぎた頃に研修全体を見直し、どのような内容があったのか、それを受けた時の自分にはどんな学びがあったのかを思い出すことで、4月の研修の学びをより定着させていきます。

効果3:研修と業務(現実)のギャップを知り不安の解消をする

例えは「報連相をこまめに行う」ということを新入社員研修で伝えた場合、6月までの三か月で報連相に関して難しかった点、研修で学んだことと業務(現実)のギャップを出していきます。そして次の三か月に向けて自分の行動をどのように改善していけるかを考える時間とします。もちろんここでは「研修では〇〇と学んだけれど、業務に入ると▲▲だと教えられた。この違いはなんだろう」などという研修と業務との間にあるギャップを洗い出す作業も必要です。このギャップを言葉にし意味を捕捉していく作業は、新入社員の不安を軽減したり会社への小さな不満を解消するためにはとても重要です。新入社員が抱える不安を解消することや小さな不満としっかりと向き合ってやることで、新入社員たちはそれからも安心して職場で過ごすことができるようになります。

それぞれの業務にすでに配属されていて、新入社員を一堂に集めた研修をすることが難しい場合は、新入社員との個人面談でも上記の3つの効果を発揮することが可能です。

大切なことは、三か月というタイミングで新入社員たちの小さな不安や不満を解消していくことです。会社が自分と向き合い、不安を聞いてくれるということが伝われば、会社に対する「心理的安全性」も確保していくことができますし、会社を信頼して毎日の業務に励むことができるようになります。

事前アンケートで効果を高めます

私が「新入社員 入社3ヶ月目のフォローアップ研修」を担当する場合には、可能な限り、研修を実施する前に新入社員たちにアンケートを取らせていただきます。実際に業務に配属になって困っていることはないですか?新入社員研修で行なった内容と実際の業務においてギャップに困惑していないですか?これから先、もっと学びを深めたい分野はどのような点ですか?など、様々な項目に事前に答えてもらうことによって、そのアンケート内容に答える形のフォローアップ研修を作ることが可能となります。

採用と育成はセット

採用と育成はセットです。そして育成は「一度行ったら終わり」のものではなく、ずっと続いていくものです。育成は、現場で行うことが基本です。現場で全て完結する企業様もあると思います。そんな中、改めて新入社員を集めてフォローアップ研修を行うことは、時間もお金もかかります。しかし、フォローアップの時間を作らず新入社員の小さな不安の声を聞かないまま、離職に繋がってしまっては、研修以上の「離職コスト」となってしまいます。ぜひ新入社員研修を6月か7月ごろに実施していただき、新入社員たちの「リアル」な声を拾っていただきたいと願っております。

私が新入社員研修を担当させていただいていない企業様であっても、フォローアップ研修にはお伺いいたします。その場合は、貴社で行われました研修内容をヒアリングし、その研修内容に沿ったフォローアップ研修を行いますのでご安心ください。

お気軽にメールや電話にてお問い合わせください

お問合せ(メール)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です