地域包括支援センター職員のためのアンガーマネジメント

先日、別府市にて開催された「地域包括支援センター職員のためのアンガーマネジメント研修」にて登壇させていただきました。

別杵ブロック全体の勉強会で、7施設より22名の皆様が参加してくださいました。別杵ブロックでの研修会は2年ぶりとなります。お久しぶりですの皆様も多く、久しぶりの再開にワクワクして伺いました。

私がアンガーマネジメントの勉強を始めた理由の一つに、約2年間関わっている社会福祉法人の施設の皆様にもっとお役に立てることはないだろうかと考えたから、というのがあります。職場づくりや人材育成だけではなく、皆様に直接的にお役に立てる研修ができると良い、以前から気になっていたアンガーマネジメントを本格的に勉強することに決めました。

アンガーマネジメントは「怒らなくなる」ことを目指すものではありません。「怒る必要のあることには上手に怒り、怒らなくて良いことを怒って後悔をしないようにしよう」というものです。「怒ることと怒る必要のないことを上手に線引きしていきましょう」ということですね。そのためにも、「怒りって、そもそもどんなもので、どうやって発生しているの?」という怒りのメカニズムを知り、怒りを感じた時にどのようにコントロールしていくのかを学ぶことで、上手な線引きができるようになります。

研修に参加してくださった皆様は、いつも利用者さんやそのご家族と向き合って下さっている方々ばかり。福祉や介護、医療は感情労働の代表ともいえるお仕事です。その福祉の現場で、毎日、多くの利用者さんやご家族の方と向き合ってくださっている皆様にとって、アンガーマネジメントは本当に重要なことだと思いました。

当日の研修は、会場の窓を全開に、十分な距離を確保した状態で、テーブルが設置されていました。3名ひとグループなので、受講生どうしの距離もあり安心して、自分が置かれている状況や感情に関することで困っていることや改善したいことなど、たくさん共有をしていただきました。

90分の研修が終わった頃には、「怒りって悪いものではないんだ」「まず何から始めればいいか分かった」「これは組織に活用できる!」など皆様が軽やかな笑顔になってくださっているのを見て、私もほっとしました。怒りを感じた時にまず何から行えばいいか、これからどんなトレーニングを行っていけばいいか、分かれば動けます。

また、研修には各施設より3〜4名の皆さんで参加をしてくださっていました。これはとても大切なことです。研修は「共通言語」を作る大切な場所です。同じ施設から複数名の方が参加されれば、施設に帰った後も、共通言語を持ってアンガーマネジメントをトレーニングすることができるようになります。個人で受講するよりも数倍の効果があります。

アンガーマネジメントを毎日の生活の中に取り入れ、自分の感情をコントロールできることで、もっともっと生きやすくなりますし、組織も皆が過ごしやすい場所になります。お一人おひとりが自分の人生の主役になって、自分の感情に責任を持って過ごしていただけるように、これからもアンガーマネジメントでも皆様のお役に立てることを願っています。

アンガーマネジメント研修には、自分自身の怒りとどう向き合うかということだけではなく、組織のハラスメント防止や叱り方に関する研修などもあります。お気軽にお問い合わせください。

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