【管理職研修】立ち止まる研修
「えがお先生、今日の研修は難しいよ。立ち止まってしまってぜんぜんワークが進まない」
今年の1月から毎月1度研修に伺っている社会福祉施設の法人さまがあります。管理職研修として10回シリーズの研修です。研修はコロナの影響を大いに受けながら、予定が何度も変更になりましたが、なんとか折り返し地点を迎えることができ、回を重ねるごとにみなさまとの会話量も増えてきました。
上記の声は、研修のワーク中に受講生から漏れた声です。研修テーマは【業務改善(PDCA)・チームの人材育成】というもので、自分の部署の課題やチームメンバーの育成に向き合っていただく時間となりました。
「立ち止まってしまう」と受講生の方がおっしゃったことは非常に良い表現をしていただいたと思っています。ズバリ、その「立ち止まって」いただくことが「管理職研修」を行う上での目的でもあるのです。
私自身、福岡県にいた頃は一般企業のサラリーマンでした。管理職として7年間企業で勤めてきましたが、その毎日はとにかく「忙しい」以外の言葉が見つからない毎日だったことを覚えています。
私たちの会社は小人数の小さな会社でしたので、一人で色んな業務をする必要がありました。自分の業務はもちろんですが、社内の総務・経理・人事・労務の仕事を行い、チームのマネジメント、他、とにかくいろんなことをしていました。朝早くから夜遅くまで毎日とにかくがむしゃらに働いていたことは間違いありません(まぁ自身の能力が低すぎたのか、業務が膨大過ぎたのかは、ハッキリわかりません・・・)
そんな管理職時代の一番の贅沢は「立ち止まる」ことだったような気がします。あの頃の私は1分1秒を無駄にできないと、常に頭がフル回転で何をしている時にも仕事のことを考えていました。でも、それはタスクをどのように処理していくかということばかりを考えていて、部署の未来について、部下のより良い未来のための育成についてなどは考える余裕がなかったように思います。
だから、あの頃の私は、外部研修に参加することが好きでした。外部研修に参加し、ちょっと業務から離れたところで(でも業務時間内)、部署や部下の未来について考える時間を持てることは何よりも贅沢な時間でした。
そんな自分自身の体験もあり、私の研修(特に管理職研修)では、「立ち止まって」いただく時間を作ります。「う~ん」と頭を抱えながら、これから先の部署のこと、部下のことを考えていただきたいと思っているからです。そして何より、ご自身の未来について考えていただきたいと思っています。
現場に行けば、とても忙しい毎日の管理職のみなさまにこそ、一度「立ち止まって」いただく研修をこれからも続けていきたいと思っています。
現在は、大分県を中心に対面式の企業研修、また全国の企業さまには、オンラインにて研修を行っています。個人の方向けのサポートも行っていますので、研修やサポートに興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。