自分の失敗パターンに気づく

「いつも同じミスをしてイヤになる」「今日もまた似たようなことで注意を受けた」

そんなことってありますか?大変恥ずかしながら、私は、ほとんどそんなことだらけで、似たような失敗やミスをよくやってしまいます。

現在、大分では研修講師として活動を続けていますが、研修が入っていない平日は地元の歯科医院で歯科助手としても働いています。未知の世界に飛び込んで1年と半年。最近ではようやく一人で「完結」できることも増えてきましたし、自分でも自分の技術力やスピードが上がっていることを実感できています。

・・・とはいえ、まだまだ未熟なので、失敗やミスは日常茶飯事です。それはそれはよく失敗をします。そして、失敗をしそうな状況に緊張をしてしまい、焦ってうまくいかず、余計に時間がかかって、冷や汗をかく、そんなことも多い毎日です。

みなさんの中にも、私のように似たような失敗を繰り返しておられる方もいらっしゃるかもしれません。今日はそんな失敗を最小限にする方法をお伝えしたいと思います。

失敗やミスを減らしていくためにできることは「失敗を集めてパターンを知る」ということです。

具体的には、①自分が「どんな状況」の時に失敗が多いか、また②「どんな内容」の失敗が多いか、というデータを集めます。過去に失敗したときの状況をなるべく詳しく思い出して、自分が緊張して失敗をしたり、失敗そのものの種類を分析してみるのです。

例えば、私は歯科助手としての仕事を1年半しています。そうすると自分にとって苦手な作業、得意な作業が分かってきますし、苦手な作業の中でも特に苦手な工程があることも分かります。そして私の失敗はやはり苦手な作業中に起きていることが多いです。

そのため、苦手な作業に入る前には事前に手順を確認して、自分が一番失敗するであろう作業の部分を念入りにシミュレーションします。また実際にその作業に入る前には「落ち着いて!!」と自分に言い聞かせてから作業に入るようにしています。そうすることで、失敗の数は目に見えて減りましたし、例え失敗したとしても「想定内」のことなので、自分の失敗に焦ることがなくなりました。

また失敗を引き起こすもう一つが「外部要因」です。ただでさえ苦手意識の強い作業に「外部要因」が重なって来ると、ミスがミスをよんで、大量の冷や汗をかきながら、プレッシャーと闘わなくていけないあげくにやっぱり失敗をするということがあります(こうなったら泣きたくなります)。

私の場合、外部要因として重なる条件は、例えば、待合室で診察の順番を待っておられる患者さまが多いことや先輩スタッフさんが少し離れたところからじーと私のことを見ている(気がする)時、自分から見えにくい場所の治療の助手に入る時、患者さまの機嫌が良くない時、などです。

例えば、次の患者さまの予約時間が迫っている(もしくは過ぎている)にも関わらず、前の患者さまの治療が終わっていない場合は、私はとても焦ります。そこに苦手な作業が加わると、かなりの確率で失敗をします。そのため、そのような条件が揃うときには、気持ちを急がせるのではなくて、「失敗をする」前提で自分と向き合っています。

この「失敗をする前提で自分と向き合う」と一つひとつの作業に注意深く集中するようになるので、意外に失敗をしません。「ここまでは何とか大丈夫。この後はよく失敗するから落ち着いて」と自分の心で自分に話しかけてやっているからです。

これを繰り返していくうちに、少しずつ失敗の数は減っていきますし、何よりも失敗をしたときに、焦ってますます失敗をするということがなくなってきます。すべて「想定内」です。

もし同じような失敗を繰り返しているなっと感じる方がいらっしゃったら、ぜひ①自分が「どんな状況」の時に失敗が多いか、また②「どんな内容」の失敗が多いかの分析をお試しいただきたいと思います。

個人の方向けのサポートもしています。職場の悩みを解決したい、ビジネススキルを上げたい、などありましたらお気軽にお問い合わせください。

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