「研修のまとめ」がない研修

大分県を中心に企業や団体にて、管理職研修や新入社員研修を担当させていただいております。研修は、年間を通したシリーズものの研修から60分で終わる単発研修まで様々な研修があります。しかし、私の研修の場合は、その内容に関わらず、共通して、研修の最後に「研修のまとめ」というページは存在しません。研修のまとめはすべて受講者のみなさんにやっていただきます。

講師として活動を始めた頃には「まとめ」のページを作っていました。
「本日の研修のまとめはこの3つです」というように、そのページだけ見れば研修内容が分かるというようなページです。確かにこのページはあると便利です。講師にとっては、研修の最後にもう一度自分の伝えたいポイントを伝えることができますし、受講生にとっては、そのページだけ見れば、その日の研修のポイントが分かります。

しかし、【学びはインプットした後にアウトプットして初めて定着する】と言われているように、講師の話ばかりを聞いていても学びは定着しません。そもそも研修のまとめの時間は、研修の最後の最後、そろそろみなさんの集中力も切れている頃です。「研修の帰りに何を食べようかなぁ」なんてまったく違うことを考えている人もいらっしゃいます。そんな時に「研修のまとめ」を伝えても、すでに頭に入るスペースはありません。

私がみなさんにやっていただく「まとめ」は以下の通り。

①本日の研修で印象に残ったこと、大切だと感じたこと、自分なりの研修のまとめを書きだしてもらう

この時、大切なことは研修資料を最初から最後まですべて見直してもらい、自分で取っているメモ、資料の内容などをしっかり確認してもらいます。そのうえで、自分の言葉で、文字でアウトプットしてもらうことです。

②同じグループでシェアをしてもらう

自分のまとめをシェアしてもらいます。この時のポイントは、自分の書いた「まとめ」と他の人の「まとめ」の違いを知ってもらうことです。そして、自分とは違うまとめを聞きながら「確かにそのポイントも大事だよな」と感じてもらうことです。同じ内容の研修を聞いていても、それぞれが「大事だ」と思ったポイントには違いがあります。そこが「人と人」の違いです。「違いは間違いではない」ことを体感してもらいます。

③明日からのアクションプランを立てる

それぞれの「まとめ」を聞いたうえで、改めて研修内容を元に、明日から自分の行動をどのように変えていくか、またどんな意識で過ごしていくかを決めてもらいます。

④アクションプランをグループ内で「一言」でシェア

③でまとめた内容をそれぞれ一言ずつでシェアをします。ある意味、研修後の「決意表明」です。そして、その決意表明を聞いた人はみな拍手をして「頑張ってね」「頑張ろうね」という気持ちを示します。拍手でお互いの明日を承認し、明日へお互いに送り出す、ということです。

研修を自分の言葉でまとめて、シェアをして、宣言をする、この一連の流れがあれば、少なくとも講師から一方的な研修のまとめを聞くよりも、研修内容は定着すると思っています。また研修後、しばらく時間が空いて、研修資料を見直していただくときにも自分の言葉で、自分の文字でまとめてあるものを目にすれば、研修内容もよみがえってきやすいですよね。

研修中に、その内容をアウトプットする時間がない場合は、ご自分でアウトプットする時間を作ってみてくださいね。

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