講師だから学ぶのです

大分県を中心に、新入社員研修や管理職研修を担当させていただいています。フリーの研修講師として動きだして丸1年が終わりました。去年は「やっぱり講師に戻りたい!」と思い、一年間がむしゃらに動いてきました。ありがたいことに、研修のご依頼やご紹介をいただくことが多く、毎月、どこかの会場で研修を担当することもできました。

でも今年の一年は、研修講師としてより「自立」することを目指しています。研修をご依頼いただく数もそうですが、講師としてより「プロになる」ことが目標です。そのため、自分の研修を今まで以上に細かく分析をしたり、私自身がセミナーを受けたりしています。

その一つが、現役のアナウンサーさんにお願いしている話し方のレッスンです。発生の仕方、声色の付け方、などの技術的なことだけではなく、伝え手としてどうあるべきか、ということをプロから教えていただいています。

レッスンを受けることによって、自分の弱点が見えるようになってきましたし、自分が講師としてどうありたいかを考えるようになりました。今までは気にしなかった言葉の癖、声の出し方、口の開け方、など小さなものに気づけるようになりました。

そのレッスンの中で繰り返し先生から注意を受けることがあります。それは「速い!」ということ。そう、私は話をするスピードが速いのです。「そんなスピードで話をしたら初めての人はついていけない。自分だけが話についていけてないのかなって不安にさせてしまう」と言われます。

今まで私は自分のしゃべるスピードが速いことを自覚していましたが、その速さが「受講生を不安にしている」ことまで考えていなかったように思います。研修中に私の話が早すぎてついて行けなかったとしても、自分周りはわかっているようだ、これは自分だけが付いていけていないのかもしれない、という不安を感じさせてしまっていたということです。

この点をご指摘いただいてから、研修中の話すスピードをとても意識するようになりました。意識するとスピードが速すぎるのか、ちょうどよいのかが分かるようになってきます。研修中に少し速くなっていると気づけるとペースを落とすこともできるようになりました。

そんなことを意識していながら迎えた新入社員研修。
新入社員研修さんは18歳から25歳までの年齢幅があったため、いつも以上にゆっくり・ハッキリ・分かりやすく、を意識して臨みました。

研修の評価は私自身で付けるものではありませんが、自分なりには「ゆっくり・ハッキリ・分かりやすく」を実践できていたように思います。今までの私と比べるとかなりペースを落としていきましたが、それでちょうどよいのです。

講師歴はもう10年を超えますが、恥ずかしながらこんな基本的なところを改善しています。講師としてよりレベルアップができるようにこれからも講師だからこそ学んでいきたいと思います。

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