自分の成長が可視化できる研修

私が、管理職研修をはじめ、企業研修を年間を通したシリーズもので担当させていただく時に「合言葉」にしてお伝えすることがあります。以前もこのブログでご紹介をした【今どこで、どこに向かって、あとどのくらい】という言葉です。管理職研修であっても、新入社員研修であっても、役職や勤続年数に関わらず、【今どこでどこに向かってあとどのくらい】をお伝えしています。

個人であれば、仕事において、何を目指しているのか、また社会人としてどんな目標を達成したいか、また、管理職の方であれば、個人の話だけではなく、自分の部署をどのような部署にしたいか、理想のチームとして何を目指していくのかを考えていただく場合もあります。どちらにしても、自分が目指している目標に向かって、定性的・定量的な両方から考えていただくのです。

シリーズ研修の初回で、【今どこで、どこに向かって、あとどのくらい】を考えていただくのですが、【どこに向かって】をすんなり書くことができる方はほとんどいません。どの企業さまに伺っても、ほとんどの方が難しい顔をして、腕を組んで考え込んでおられます。

そんな研修が、2回目、3回目と回を重ねるうちに、少しずつ【どこに向かって】をスラスラと書ける方が増えてきます。それは研修を何度か受けるうちに、毎回問われる【どこに向かって】を日々の業務や生活の中で考えるようになるからです。そして、同時に【今どこで】【あとどのくらい】が埋まるスピードも速くなっていきます。

そうやって研修を重ねていくと、【あとどのくらい】と【どこに向かって】の間が、少しずつ縮まっていることに気が付いてくださるようになります。先月の研修で書いた【あとどのくらい】から今月までの間に、また一歩自分の目標に近づいていることに気が付いていくのです。

これが、シリーズ研修の持つ大きな価値です。【あとどのくらい】を可視化していくことによって、自分の成長を、自分自身で感じることできるようになります。「確実に目標に向かって近づいている」ことが理解できるとモチベーションも上がっていきます。

私が行うシリーズ研修は、一つ一つのテーマは独立しておきながらも、年間を通して大きな一つのテーマが走っています。だから、前回と今回、そして次回がつながっていくのです。毎回「宿題」が出るのもそんな理由があります。宿題には、前回と今回をつなげていく大事な役割があります。

自分の成長を可視化し、研修の成果を感じることができると、研修に向かう気持ちも前向きになります。研修への気持ちが前向きになると、研修内容を業務に活かしていきたくなります。そうやってどんどんと良いスパイラルが生まれます。

これは研修ではなくご自身だけでできることでもあります。どうぞ月に一度、自分の目標に向かって自分がどの程度成長できているかを振り返る時間を確保されてください。

研修を実施しているけれど、何となく研修の成果や効果を感じることができていない方、これから何か研修を取り入れていこうとお考えの方、お気軽にご連絡ください。一緒に研修を創っていきたいと願っております。

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