落ち着いた研修をするために自分を知る

たくさん失敗もして来ました

研修講師として今年で11年目となりました。就活塾時代のセミナーから考えると数え切れないほど多くのセミナーや研修に登壇させていただいております。今でこそ、落ち着いて研修に臨めるようになりましたが、講師を初めてすぐのころは、台本が飛んで頭が真っ白になったり、時間配分がグチャグチャになったり、質問に答えられず冷や汗がどば~と出て来たり、色んなことがありました。

研修中はトラブルがつきものです。予想外のことが起こったり、自分の感情が乱れたりしたときには、どうしてもテンパってしまって、研修が乱れてしまうことがあります。そんな時でも「冷静」を装い、終了時刻に涼しい顔をして研修を終わらせてこそプロの講師。そんな冷静な講師でいるために自分が「テンパる」状況を知っておくことが大切です。

自分を知る その①

研修中に自分の感情が乱れる状況や緊張をしやすい状況を把握します。

私の場合は、研修中にその研修の決済権者(つまり研修の評価者)が突然入室してこられ、後ろに座られるものなら、それはそれは緊張して感情が乱れます(笑)これは単に「研修をよく見せなければ!」という欲が働くからです。他には、ビジネスセミナーの場合、受講生に「同業者」がいる場合は、感情が穏やかではありません。テーマのことについて真剣に学びたいと思って参加してくださる方は良いのですが「ちょいと見学です」的な感覚で参加されると非常にやりにくいです。

自分を知る その②

研修中に時間がオーバーしそうな状況を把握します

私の場合は、研修がとても固い空気感で包まれていて、それをほぐすためのアイスブレイクに予定以上の時間がかかると、そのあとの研修時間が乱れます。他には、研修には直接関係はないことですが、余談として話したいことがあり、その無駄話に時間を取ってしまうと(当たり前ですが)時間が足りなくなります。

自分を知る その③

研修中に冷や汗が出るような状況を把握します

私の場合は、研修資料に読めない漢字があるとかなり冷や汗が出ます(汗)
それから、受講生から鋭い質問が来て、答えらえないようなことがあると冷や汗が出ます。もちろん、PCやプロジェクターの作動が止まるとかなり動揺して汗が出ます。

研修中に自分を観察する

このように、感情が乱れる、時間がオーバーしそう、冷や汗が出る、ような状況を自分なりに考えて、その状況が起こってしまった時に、どうやって対処するかを考えていきます。

私は、研修中に自分の感情が乱れたと感じたり、時間配分がうまくいかなかったときに、その場で手帳にメモを取っています。「○○の質問に答えられず焦った」というような感じです。それを後ほど見直して、次回同じ状況になったらどうするかを考えています。

録音はおススメです

落ち着いて研修を進めることができる講師になるためには、自分がテンパる状況を知ることから始まります。特に研修講師をはじめたばかりの方はぜひやってみてください。研修中に自分の感情をメモする暇や余裕がない場合は、研修を録音してのちほど聞き直しながらその時の感情を思い出してみることをおススメします。

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