【管理職向け】自分の口癖、知っていますか?
先日、大分県内のある企業さまで管理職研修を行いました。
テーマは「セルフトーク」です。
セルフトークという言葉を初めてお聞きなる方もいらっしゃるかもしれません。簡単に言ってしまうと「セルフトーク=独り言」です。実際に声に出て言葉になっている「独り言」や「口癖」だけではなく、心の中で話をしていることもセルフトークに含まれます。
人はこのセルフトークを一日に3万回~6万回行っていると言われています。このブログを読みながら「え?そんなにあるの?」と思ったセルフトークも1回にカウントします。そういわれてみると、みなさんもずっと自分の中で喋っていませんか?私はずっと一人で喋っています(笑)
今回行った管理職研修では事前の"宿題”として「①自分の口癖を気にしてみてください」「②部署のメンバー(部下)に自分の口癖を聞いて来てください」という2つをお願いしました。そして研修中のワークで2つの宿題に関して書き出してもらいました。
皆さまのセルフトークはなかなか興味深いものでした。
「はぁ~またか」/「バカじゃないの?」/「めんどくせぇ」
「かかってこいや!」/「よっしゃ!やってやる」
「いいね~」/「ありがと~」/「それやってみよう」
などなど、ポジティブ・ネガティブ、さまざまな言葉が出ていました。
自分の口癖を部下に聞いた感想をお聞きしましたが「めんどくせぇ」が口癖の管理職の方は「めんどくせぇ という言葉は自分の心の中でしか使っていないと思っていたけれど、意外と部下が聞いていたことに驚いた」とおっしゃっていました。誰にも聞かれていないと思っていたけれど実は「口癖」と認識されるほど言葉に出てしまっていたということです。
この「小さな口癖」は、チーム作りや人材育成に「大きな影響」を与えます。部署の管理職が「めんどくせぇ」という口癖を使っていれば、もしメンバーが管理職に対して何か仕事のヘルプをお願いしたいと思っても「めんどくせぇ」と言われてしまわないかと不安になるでしょう。またメンバー自身も管理職の口癖が身についてしまい、仕事に対して「めんどくせぇ」思うようになるかもしれません。
またある管理職の方は「バカじゃないの?」がご自身のセルフトークでした。管理職として部下育成や部下面談の研修にも積極的に参加してくださっていましたが、ご自身が部下に対して「バカじゃないの?」と思っている限り、その思いは相手に伝わっています。どれだけ面談技術を学び、相手に心を開いてほしいと思っていても、管理職側が「バカじゃないの」と思って部下を「見下して」いる限り、その面談や人材育成は絶対にうまくはいかないことを皆さまにお伝えしました。
こうしてご自身の口癖に気づいていただき、改めてその口癖がチームや人材育成に及ぼす影響について考えていただきました。皆さまにとって改めて自分を俯瞰してみる良い時間になったようです。研修では、この後、セルフトークの仕分けをし、言葉を変換していきました。ネガティブな言葉をほんの少し変えるだけでご自身とチームに及ぼす影響がずいぶんと変わっていきます。
いかがでしょうか?一日に3万回~6万回も繰り返す「セルフトーク」ですが、皆さまはどのような言葉を使っておられますか?ぜひ自分のセルフトークを書きだしてみてください。またチームメンバーに聞いてみてください。まずは「セルフトークに気づく」ことから始めていただきたいと思います。
チーム作りや人材育成にご興味や関心がある経営者、管理職、人事のみなさま、セルフトークに関する研修を取り入れてみませんか?それぞれが3万回~6万回繰り返すセルフトークが変わるだけで組織や会社に大きな影響を及ぼします。
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