【人事向け】内定者研修後のフォロー内容

【お問い合わせ内容】
内定者研修を行いました。この後は入社式まで何もしないでも良いのでしょうか?内定者へのフォローアップとしてやっておくことがあれば教えてください

10月と11月の2か月間「内定者研修導入応援パック」というものを大分県の企業さまを中心にご案内しました。「内定者研修導入応援パック」は今まで内定者研修を導入されたことがない企業さま向けの研修です。このパックは、大分県に来て、内定者研修を導入されたことがない企業さまが多いことに驚いて作成をしたという背景があります。

今回内定者研修に伺った企業さまはすべて「今年初めて内定者研修を導入」された企業さまです。「今まで何となく内定者研修の必要性は感じていたが、具体的に何をすればいいか分からない」「内定者研修は一度も開催したことがないし今までは必要ないと思っていた」など理由はさまざまですが、今年はコロナ禍でオンライン採用が中心であったからこそ、対面式の内定者研修を行いたいとおっしゃっているところが多かったです。

内定者研修のお打ち合わせに伺いますが、どの企業さまにも「内定者研修の後はぜひ内定者フォローをお願いします」とお伝えします。今まで内定者研修を実施されたことがない企業さまばかりですので、大変驚かれますが、内定者研修の後にはぜひ定期的なフォローアップを行ってください。

内定者たちは内定者研修を通して「これから社会人になるんだ」という意識を強く持ちます。また「この企業の社員になるんだ」と入社に向けての気持ちも高まっています。そんな研修の後に結局企業側からフォローなどがなく入社式まで放置されていては、せっかくのやる気が失われてしまいます。それはもったいないことです。

また内定者研修後から入社までの間に生まれる「会社への不安」「社会人になることへの不安」に対して、定期的に顔を合わせることで早めに気づくことができ、適切なフォローアップができるようになります。内定辞退を防ぐためにも大変有効的です。内定者が複数名いる場合は、入社までの期間、定期的に顔を合わせること会話量が増えていきますので、入社をしてから孤独を感じることも少なくなります。入社式前に横の繋がりができていることは本人にとっても企業にとっても良いことです。

今日は内定者へのフォローアップの内容についてお伝えします。

①入社までの間、月に一度内定者研修を行う
   労力 ★★★★
   経費 ★★★★★

4月1日の入社式までの期間、毎月一度集まって内定者研修を行うというものです。入社までに身に着けておいてほしい社会人基礎としての「スキル」や「マインド」を内定者のうちに研修で身に着けてもらいます。そうすることによって、入社後すぐにより実務(仕事)に必要なスキル(業務知識など)の研修に入ることができます。しかしこれは、研修の準備が必要ですし、すべてを外部講師に依頼すると経費も掛かります。

②内定者に課題を与え月に一度報告会を行う(オンラインも可)
    労力 ★★★
    経費 ★

内定者たちに課題を与え、月に一度集まって課題の発表を行うというものです。例えば、課題図書を与え、そこから学んだことを一人5分~10分程度で発表してもらうというもの。この課題は簡単そうに聞こえますが、この課題で身につくスキルは「本を読む(語彙力を増やす)」「自分の意見をまとめる」「人前で発表する」「パワポなどを使う」などがあります。また課題図書を決めることによって、自社の価値観を共有していくこともできます。

これは準備をする会社側としてはそこまで大きな労力は必要なく、また経費もそんなに掛かりません。ただ、内定者たちの発表を聞いてしっかりとフィードバックしてやることは必要となります。

③内定者たちに何かプロジェクトを担当してもらう
   労力 ★★★★
   経費 ???

内定者が複数名いる場合、内定者に一つのプロジェクトを任せていくというものです。4月の入社式で全社員の前で発表などを決めておくと内定者たちの本気度も変わってきます。例えば、「翌年の採用のための動画作成」「インスタグラムの登録者数を○人に増やす」などリクルートや宣伝広告に繋がるものや「新商品のアイデアを出す」などの自社商品に繋がるものでも良いと思います。

プロジェクトを任せていく場合は、若手社員などがオブザーバー役としてプロジェクトチームに加わっていたほうが緊張感があるものになると思います。月に一度、進捗報告で集まってもらい、アドバイスをしたり、翌月までの動きを決めたりします。

普段は、内定者どうしで動いているので、労力はあまりかからないように感じますが、プロジェクトの目的やレベル感を明確にし、それに向かって進捗確認を行っていないと、成果の見えない「仲良しサークル」で終わってしまうので、定期的な関わりが必要となり、労力がかかります。またプロジェクトの内容によっては経費がかかるものともあると思います。しかし、内定者どうしはこまめに連絡を取るようになりますので、入社までの期間にかなり距離を縮めていくことができます。

いかがでしょうか?内定者研修を行った後には、ぜひ内定者達へのフォローを行ってください。フォロー内容は自社に合ったものを選んでいただければと思います。

内定者研修や内定者へのフォローアップに関してはお気軽にご相談ください。貴社にとって一番よい方法を一緒に考えていきたいと思っています。

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