リッツ・カールトンのような人材育成

気が付くとあっという間に今年も終わろうとしています。12月はどちらの企業さまも年末の慌ただしさの中にありますので、研修を実施されるところは少ないと感じています。そんな私も、12月は複数の企業さまに来年の研修お打ち合わせに伺っておりました。来年も多くの企業さまで研修を担当させていただくことが決まっていてとてもうれしい限りです。

来年一年間「年間研修」を実施されるある企業さまは、年間研修を初めて導入されます。設立から丸5年が過ぎ、次の5年に向けて大きく大きく飛躍されるなかで「人の育成が何より大切」と年間研修の導入を決定されました。

今年の10月ごろから来年の研修に向けてお話をしているなかで社長さまが「一流ホテルであるリッツ・カールトンのようなサービスができる社員を育てていきたい」とおっしゃったことがありました。「人材育成で圧倒的に飛びぬけてお客様に選ばれる会社になりたい。そうすれば同業他社に絶対に負けない企業になる」とおっしゃっていました。

私もリッツ・カールトンホテルには大きな憧れがあり、以前から本を読んでいました。リッツ・カールトン大阪には2度滞在したことがありますが、それはそれは素晴らしい時間でした。社長さまとのお話の後、リッツ・カールトンに関する書籍を購入し、読み進めながら、ホテル業界ではない業界の人材育成にどのようにリッツ・カールトンを取り入れていくかということを考えていました。

12月に入って再度企業さまにご訪問。来年の研修に向けたお打ち合わせの際に、私が読んだリッツ・カールトンに関する書籍2冊をお渡ししました。社長さまにはリッツ・カールトンの経営に関する書籍、総務部長さまにはリッツ・カールトンでのお客様とのエピソードが書かれている書籍。それぞれをお渡しして「この本を読んで良いなと思うところにラインを引いたり書き込みを入れたりしていただけますか?その箇所をもとに、再度研修を考え込んでいきます」とお伝えして来ました。

「リッツ・カールトンのような」とお聞きして研修を創っていくことはできますが、私の感じている「リッツ・カールトン」と社長や部長が感じておられる「リッツ・カールトン」は違うものかもしれません。どのような人材育成を実現していきたいのか、もっと言うと、リッツ・カールトンのどこまでを実現していきたいのか、そんなことをより明確にするために同じ本を読んでラインを共有し合うことの必要性を感じました。

お忙しい社長と部長には時間をいただくことになりますが、このスタート地点が大切です。お互いに違うゴールを目指してスタートしてしまうと、「もっとレベルの高いものを求めていた」もしくは「こんなにハイレベルではついていけない」という研修内容に行き違いが起こり、来年の研修は失敗に終わります

【ゴールを共有するために、時間をいただきながら話し合いを重ねていく】社内の人材育成を外部講師に丸投げして「とりあえず人材育成お任せします」と言われるだけの企業さまであれば、私の研修を作るプロセスはとても面倒です。しかし研修は研修を導入することがゴールではなく、その先に人が育ち、企業も人も幸せになることがゴールです。だからこそ、この面倒なプロセスにしっかりと向き合ってくださる企業さまとこれからも出会っていきたいと願っています。

来年の研修をお考えの企業さま。本気で人を育てていきたいとお考えの企業さま。いつでもご連絡をお待ちしております。企業で働く人が幸せになり、定着が進む、企業も発展していく、そんなことを一緒に実現していきませんか?

小さな組織のための小さな研修とは

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