人材育成に本気の会社
先日投稿をした「大分県の地場企業さまの新入社員研修に伺うのが楽しみです！」という記事の中で、新入社員研修を社外の集合型研修で行うのではなく、その後のフォローができる自社開催をやっていただきたいという私の想いをご紹介しました。
そして、昨日、予定されていた新入社員研修に伺い、本当に素敵な企業さまにお会いできたことを今日はぜひご紹介させていただきたいと思っております。
昨日、新入社員研修に伺った企業さまは、大分の地場企業「大分こうや不動産」さまです。車を停めて入口に進むと、すでにドア越しに社員さまが立ってお出迎えをしてくださっているのが見えて、とてもうれしい気持ちになりました。今回の研修の受講生はお一人。21歳の新入社員さまです。社会経験は2社目ではありますが、再度しっかりとマナーを学んでほしいということでビジネスマナー研修を担当させていただきました。
研修の直前に、代表取締役の佐藤様とご挨拶をさせていただきましたが、その時に
「新入社員には、私も大変期待をしています。今回の研修を受けさせて終わりではなく、そのあとも研修をベースにフォローをしていきたいので、私も一緒に受講させてください」とおっしゃってくださり、研修前から本当に大きな感動がありました。
研修会場は応接室、新入社員さまと私が向き合って座ります。佐藤社長は入口近くに置かれた椅子に座ってくださり、研修を見守ってくださっていました。研修は2時間30分、社会人にとってのビジネスマナーとは何か、なぜマナ―が必要なのかという話から、具体的な名刺交換や電話対応まで学んでいきます。新入社員さまがとても意欲的に学んで下さったこともあり、研修中は終始なごやかな雰囲気で、私も楽しく研修を担当させていただくことができました。
研修前に新入社員さまが「マナーをインターネットで調べているけれど、それぞれ言っていることが違っていて混乱する」と話をしてくれました。自分なりにビジネスマナーを学ぶために動画を探して学んでいることが分かりうれしくなりました。その後、研修を通してビジネスマナーは「相手への気配りや敬意を示すもの」という話をした後は「今までは型を探していましたが、相手への敬意だと思うと型が答えではないですね」ということを言ってくれていました。マナーの本質をしっかりと捉えてくれたと思っています。
講師としても新入社員さまに大きな期待を抱いて帰路につきました。
そして、研修後にうれしいことがありました。研修後にいただいた佐藤社長からのメールです。「新入社員の○○は、研修後に、早速研修で学んだことを自らまとめてデスクに貼っていました」と教えてくださいました。「人は忘れる動物だから、今日学んだことを書いて目に見える場所に貼っておいてね」とお伝えしたことを早速実践してくれていることが分かりました。
重ねて、佐藤社長からいただいたメールには以下のように書かれています。
弊社にとって人材育成は一番大事な仕事だと考えています。手前味噌で恐縮ですが、弊社の社員たちは非常に優秀で能力の高い人間が集まっていると自負しています。そんな社員たちの能力を最大限に引き出す環境を作りお客様に喜んでいただくのが私の仕事だと思っています。
「人材育成が大事」「社員の能力を最大限に活かす環境をつくることが自分の仕事」ということをおっしゃる経営者は多いですが、それを実践される方はそう多くはありません。今回、佐藤社長が新入社員と一緒に研修を受けて下さり、そのあとのフォローをしてくださっている様子を拝見すると、この言葉がどれほど本物であるかが分かります。そして何よりも、社員さまのことを「非常に優秀で能力の高い人間の集まり」とおっしゃることが本当に素晴らしいと思うのです。こんな社長さまのもとで育ててもらえる新入社員は本当に幸せ者です。
こんな素敵な企業様の研修に伺えたことは、講師として本当に光栄なことです。本当に多くの方に伝えたくなる素敵な企業さまでした。
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