2021年研修を通して伝え続けてきたこと

2021年があと数時間で終わろうとしています。今年も本当にありがとうございました。

ownlife 小さな組織のための小さな研修 として企業様に伺うようになって2年が終わろうとしています。去年から続くコロナの混乱の中で、それでも企業様に研修に伺うことができたこと、また個人の方向けのオンラインレッスンを行うことができたこと、改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

特に今年は1年間を通して行うシリーズ研修に伺うことができた企業様も多く、1年間という時間を通して社員の皆様の変化に関わることができたことはとても嬉しい出来事でした。また駐福岡大韓民国総領事館主催の「韓国留学生のための就職説明会」には年4回登壇させていただくことができ、私の根幹である就職支援のお仕事にも関わらせていただけたことを本当に嬉しく思っています(就職支援でお会いできる学生の皆さんは本当にどなたも素敵な方が多く、可愛くて大好きです!)。

今年最後の投稿では、私がこの1年間、研修でお伝えしてきたことをまとめて終わりたいと思っています。私の研修は、もちろん、企業様がご希望されている社員様の行動変容に合わせてオリジナルでお作りしますが、私の研修全体を俯瞰してみた場合、研修の「軸」としてお伝えしている内容にほとんど変わりはありません。このブログはそんな私の「軸」についてお伝えをしたいと思っています。

考えるための語彙力を鍛える

このブログでも数回書きましたが、人は自分の頭の中にある語彙を使って物事を考えます。簡単にいうと100の単語を知っている人と、20の単語を知っている人では、考えることができる広さも深さも違ってくるということです。だからまずは「考える」ために「語彙力」を鍛える必要があります。

本を読む、新聞を読む、などがその代表かと思いますが、大切なことは考えるための語彙力をインプットすることです。だからどうしても本を読むことが苦手なのであれば、ビジネス書が漫画になっているものでも、オーディオブックでも良いと思っています。大切なことは、知らない単語に触れた時に「どんな意味だろう」「どうやって使う言葉だろう」と興味を持って調べること、そして調べたら使ってみることです。

そして同時に本を読む、新聞を読む、など自分以外の人の考えや価値観に触れることは、自分の世界を広げることにもなります。自分の世界が「絶対」ではないことを知り、相手の世界観から物事を考えることは、多くの人と「協働」していく社会においてはとても大切なことです。自分を攻撃する人、嫌な思いをさせる人と距離をおくことは、もちろん生きていくうえでは大切なスキルではありますが、自分の周りに自分と同じ考えの人しかいなくなることは、それだけ「多様性」からは程遠い生き方になっていくので、注意も必要です。自分と違う考えだから「相手は間違っている」のではなく、「違う考えの人は自分と違うだけ」というシンプルな考え方でお互いをリスペクトし合っていけると良いと願っています。

相手に伝える時には言葉にする、そして同じ絵を見る

人に何かを伝えたい時には「言葉にする」が基本です。当たり前のことですが、この当たり前ができていない人がとても多いと思っています。管理職時代の私もこれはできていませんでした。「これくらい言わなくてもわかるでしょう」「ここまで説明しないとダメなの」「ちょっとは察してよ」なんて心の中で思っていたことは一度や二度ではありません。でも、言葉にしないと相手に何も伝わらないのです。丁寧にコミュニケーションを取るしかない。その上で、相手と同じ絵を見ることがとても大切になります。

「赤くてね、丸くてね、甘いもの」とりんごを思い浮かべながら話をしていても、相手はトマトを思い描いているかもしれません。「伝えた」ではなく「伝わった」かどうかを確認し合いながら時間をかけたコミュニケーションを取ることが大切です。

人生の主役は自分自身

職場や上司に不満を持って、文句を言い続けながらイヤイヤ働く、相手が変わってくれればいいのに、この環境が少しでもよくなればいいのに、と自分ではなく相手や環境が変わることばかりを考えている。そんな状態ではずっと「誰か」や「何か」に支配された人生です。

人生の主役は自分自身。自分が変わる、変わるために学ぶ、そして、自分がこの環境の中で出来る精一杯のことを行う、そうやって自分で人生のハンドルを握っていくほうがずっと楽しくなります。自分が使う言葉が自分の未来を作っていきます。不満を述べるばかりではなくて「どうすれば良くなるだろう」「どうすれば改善できるだろう」を考えたほうがずっと良いに決まっています。そうやって自分が自分の人生の主役になっていくと見える景色が変わっていくのです。

私は「自責」という言葉を大切にしていますが、私が使う「自責」という言葉は「人に頼らずにすべて自分一人で頑張りなさい」という意味ではありません。「人や環境のせいにせずに自分で出来ることを”腹を括って”考えていく」ということです。その上で、自分一人で出来ることには限界があるので、他の人の助けをどしどし借りると良いと思います。

今年も一年間、研修や個人レッスンを通してたくさんの方にお会いすることができました。そして、皆様に上記のことをお伝えさせていただきました。少しでも皆様が「人生の主役は自分自身だ」という思いを持って、そのことにワクワクしながら2022年を歩んでいただけると嬉しいです。

そして来年は、今年以上にたくさんの皆様に研修を通してお会いできることを楽しみにしています。今年一年間、ownlife 小さな組織のための小さな研修 を通して出会って下さったすべての皆様に心より感謝申し上げます。

12月30日から1月3日まで、年末年始中のお問い合わせですが、お気軽にご連絡ください。年末年始は関係なく、対応いたします。研修や個人レッスンに関するご連絡は年中無休で大歓迎です!

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