理念に基づく事業部づくり

大分県では、管理職研修を毎月担当させていただいている企業さまがあります。今年の1月から年末まで月に一度の定期研修です。定期研修は単発研修と違って、皆さまとの関係が深くなりますし、皆さまの変化を間近で見ることができるので、講師としても、とてもうれしい研修です。

今年の1月から始まった研修ですが、3月から5月までは新型コロナウイルスにより研修がお休みとなりました。6月に、万全の対策を取ってやっと再開となります。久しぶりに皆さまとお会いできることがとても楽しみです。

企業とは何か?企業理念とは何か?

今月のテーマは「理念に基づく事業部作り」自分たちの事業部について考えていただく研修です。そもそも「企業理念」とは何でしょうか?またその理念を掲げている「企業」とは何なのでしょうか?一般的には以下のように言われています。

企業理念
会社が大切にする考え方や価値観、存在意義などを言葉にしたもの

企業とは
企業理念の実現に向けて一人ではなし得ないことを皆で協力し合いながら実現させていく組織のこと

企業が「何のために存在しているのか」と聞かれたときの答えが「企業理念」です。その理念は時にはとても一人では実現出来そうにないことです。しかし、企業に集まるメンバーで協力し合うことでその理念は実現できます。だから、企業はその企業理念を実現させたいと思っている人が集まる組織です。

世の中には自社と同じようなサービスを展開している企業もあります。そのなかにあって企業理念は「私たちはこのために存在している会社です」と明文化しているものとなります。社外に対しては自社の「ブランドイメージ」を確立したり、競合との差別化を行ったりできすし、社内に対しては理念に基づいて一つになっていく効果が期待できます。企業理念には、会社の創業者たちの熱い想いが詰まっています。

事業部ごとに考える

例えば「お客様を幸せにする」という企業理念があった場合、総務部・企画部・製造部・営業部などではそれぞれ行うことが違うはずです。自分の部署の場合、何をしていくことが「お客様を幸せにする」ことにつながるのかを考えていくことが「理念に基づく事業部づくり」です。そして事業部のメンバーに「なぜ○○に取り組むのですか?」という質問をもらった場合にその理由が「理念に沿って」回答できるものであるか、メンバーが「これを行えば理念の実現」につながることを実感できるかどうかが重要なポイントです。

これは、簡単にできるものではありません。事業部をまとめる管理職として、真剣に自分の事業部の未来を考えていないとできません。そして事業部の未来を考える時には、会社がどの方向に向かっているのかが分かっていないとできないことでもあります。

サラリーマン時代の思い出

私がサラリーマンをしていた頃、事業部づくりにつまずいていた時期がありました。入社当時の会社は人数も少なく社長と話をする機会も多く、自分たちの会社が理念の実現に向けて、どのように進もうとしているのかがいつも分かっていました。しかし、時間が経って会社が成長するにつれ、社長の考えを聞く機会が減り、会社がどの方向に進もうとしているのかが見えにくくなっていました。分かっているのは毎月の数字ノルマだけ。理念に基づいて活動をしたいと思っていても未来の話が聞けなくなった会社では事業部の未来を描くことがとても難しかったことを覚えています。ある日社長に呼ばれて「事業部の方向性が見えてこない」と怒られたことがありました。しかし、私にとっては「数字目標以外の会社の方向性が見えていないのに、会社の一部である事業部の方向性は作れない」という想いがあったので、「どのように理念を実現していくのか会社の未来を見せるのが社長の仕事ではないですか?」と喧嘩をしたことを覚えています(笑)長年、務めた会社でしたが、後にも先にも、私が社長に対して声を荒げたのはその時だけでした。

忙しい管理職だからこそ

事業部をまとめる管理職のみなさんは、部署をマネジメントするという仕事以外に当たり前に日々の業務があります。時間はいくらあっても足りませんし、問題は次から次に勃発します。とても大変です。しかし、やはりそんな中にあっても、事業部の未来は作っていかなければなりません。

私の行う管理職研修では、研修中のワーク時間を長めにとります。それは社内に戻ってしまったら事業部について考える時間が取れなくなってしまうからです。業務を離れて研修に来ている間に、ほんの少しだけでも事業部のことについて考えてほしいと願っています。

管理職・人事の方など個人向けのサポートやセミナーも実施しております。お気軽にご相談ください。

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