昇格試験対策 人前での発表に緊張しないためのサポート

前回のブログでは、「企業研修で緊張しないためにやっていること】というタイトルで、企業研修に伺う前には、研修冒頭のセリフを何度も声に出して練習していることをお伝えしました。

研修で緊張しないためにやっている練習方法

昨日は、大分市内にて、企業研修以外に担当をしております「個人レッスン」だったのですが、受講生の方と、この「出だしのひとこと」の練習を行ってきました。受講生の方は今月末に企業内での昇格試験があるということで、その準備をされている最中です。しかし、とても緊張をしやすく、「失敗したらどうしよう」という思いが強すぎて、想像するだけでも汗が出てくるほどでした。

個人レッスンでは、昇格試験に関しての聞き取りを行い、緊張が想定される場面とその理由などを確認しました。試験内容が当日まで分からず対策の取りようがないというのが最大の不安です。しかし、まずは練習ができないなりに、他の受験者の前に立って話をするための準備をしましょう、ということで、「出だしのひとこと」を準備することにしました。

本番では8名一組で、一人ずつ前に立って発表をします。流れは【自分の席を立ち、前に進み、合図があってから挨拶、自己紹介をして、本題に入る】というものです。そこで、実際の流れで動いていただきました。

1回目、席を立ち、移動し、前に立って挨拶・自己紹介をしますが、声が小さく、話すスピードが速すぎて、何を言っているのか分かりません。目もキョロキョロ、おどおどとしている様子がうかがえました。

感想を聞くと「練習と分かっているのに緊張して汗が止まらない。練習ですらこんな状態になるんだ・・・」ということ。まずは、ゆっくり動く、ゆっくり話すだけを意識して2回目、3回目と練習をしていきました。練習中は、本番とほぼ同じ距離を移動し、同じように動いてもらいます。「どうぞ」と声がかかってから【「はい」と返事をして立ち上がり、移動をして自己紹介】この流れだけを「もう一度!」「もう一度!」と10回以上の練習をしました。練習の最後には、堂々と歩き、前に立ってしっかりとした声で自己紹介が出来るようになりました。

最初の様子をとらえた動画と最後の動画を見比べていただきましたが、その2つの動画の中にいるのは、ご本人も驚くほど違う人物でした。最後の動画はとても最初の動画と同一人物だとは思えないほど堂々と自信に溢れた声が出ていました。練習の最後に感想をお聞きすると「少しパワーアップできた気がする」「不安が軽減された」とおっしゃっていました。

これが「実際にやってみる」ということです。
「できない自分」から「意識すればできる自分」を作り、そのうえで「無意識でもできる自分」になるまで何度も繰り返します本番と同じ距離を歩き、本番と同じ音量で声を出します。本番で資料を片手に持つ必要があれば、片手に資料を持って動きます。同じ動きを何度も繰り返します。そうすると、動きがスムーズになり、出だしのひとことから自信を持って臨むことができるようになります。

この方との個人レッスンはまだまだ続きます。昇格試験に向けて私も責任重大です。しっかりと頑張ってサポートしていきたいと思っています。

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