7つの習慣読書会「種を蒔く」

5/23は土曜日なので5時50分より「7つの習慣」の読書会でした。今朝は参加者が一気に増えて8名での読書会となり朝からにぎやかな時間でした。

今回は【第一の偉大さ、第二の偉大さ】より。私がラインを引いた箇所は以下の部分です。

自分の成功を築くことだけに目を向け、成功を支える土台のことを忘れてしまってはいないだろうか。種も蒔かずに刈り入れることだけを考えてきたせいで、種を蒔く必要すら忘れてしまってはいないだろうか。

農場に一夜漬けは通用しない。春に種蒔きを忘れ、夏は遊びたいだけ遊び、秋になってから収穫のために一夜漬けで頑張る。そんなことはありえない。

今日の箇所はとても耳が痛いです。もう何も言えずに「はい、その通りです。すみません」と本に向かって謝ってしまいました。「才能に対する社会的評価があったとしても、優れた人格を持っていなければ、結局のところ成功は短命に終わる」ということですが、その人格を創ることも、人との関係を築いていくことも、やはり土壌を作り、種を蒔き、手入れをしていなければ手に入らないということです。

現在はフリーの講師として活動をしていますが、このフリー講師というものは厳密には資格など必要はなく本人が「講師です!」と名乗ってしまえば、その時点で講師です。過去の研修・セミナー回数が多いから良い講師とも限らないのがまた難しいところです。何を持って「良い講師」とするのかは人や企業によって違ってくると思いますが、やはり外せない点としては「受講した方のその後の行動が変わる」ということがあります。そのためには、むつかしいことを簡単に伝える、ということだけではなく、その方の「ちょっとやってみよう」という気持ちにスイッチを入れることが大切です。研修中に「やれるかも」と思っていただき、実際に「やってみよう」と思ってもらう、少しずつステップを研修中に登っていただくイメージです。

そう思ってもらうためには、研修内容はもちろん重要です。内容がその方の行動を変えるものでなければ意味がありません。しかし、いくら内容が良かったとしても、講師の自己開示、研修の進め方、例え話の使い方、ワークのやり方などがなければその内容は伝わりません。これこそ一夜漬けの準備でできるものではなく、研修を何度も実践しながら、失敗をしながら身に着けていくものです。また研修で使える「小ネタ」を普段から仕入れて、会場の方に合わせて話の内容を変えることも必要になります。時には、研修資料から離れて、ホワイトボードだけを使って「脱線」しながら話すこともあります。しかしそれは受講生の方に一番良い研修を伝えていくためです。そして、何よりもただテクニックで研修を担当するのではなく、「この人の話を聞いてみよう」と思ってもらえる「人格」がにじみ出ておく必要があります。人は「何か嫌い」と思った瞬間にその人の言葉を聞かなくなります。だから何よりも「この人いいかも」と思ってもらうこと、受講生に聞く姿勢になっていただくことが重要なことです。

だからこそ、講師としては「種を蒔く」必要があります。自分という土壌を耕し、知識や情報という種を蒔き、手入れをしながら、研修講師として花を咲かせていかなければなりません。これは本当にすぐにできることではないとしみじみと思っています。前に立つ講師の「自信のなさ」や「はったり」はすぐにバレてしまうのです。

フリーの研修講師としていつでも最高の研修をご提供できるように、種を蒔くことを忘れてはいけないと身が引き締まる読書会となりました。今日の一日もしっかり種まきができるように頑張っていきたいと願っています。

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