集合型研修の成果が出る3年目以降の社員研修について
2020年2月28日に書かせていただいた「新型コロナウイルスにより中止が相次ぐ集合型研修について(メリット・デメリット)」という記事では、福岡や大分にて、集合型研修を担当してきた講師として、新入社員向けの集合型研修のメリット・デメリットをまとめてみました。あくまでも私個人の意見ですが、新入社員向けの研修は、集合型よりも自社開催のほうが研修成果が高いという意見です。
今日は、【3年目以降の若手社員~中堅社員の集合型研修】について考えてみます(こちらも、あくまでも個人的な意見です)。でもその前に、ここで私がお伝えする「入社3年目以降の若手社員~中堅社員」を定義しておきます。
- 社会人としてもいろんなことが分かり始めてきた
- 仕事は自分一人でできることが増えた
- 会社の社風や人間関係にも慣れている
- 会社の業務内容や自分の仕事内容について自分の言葉で説明ができる
- 後輩ができて、後輩育成についても考えなければならない
- 1度くらい転職を考えたことがある
そんな背景を持つ入社3年目以降の社員さんたちです。
結論からいうと、集合型研修が意味を持つようになるのは、この3年目以降の若手社員~中堅社員向けの研修からだと考えています。理由は、以下の通りです。
- 新入社員よりも積極的に人に関わることができるようになっている
⇒だから、休憩時間も積極的に他者と関わって情報交換をしています - 自社の業務や自分の仕事を自分の言葉で語れるようになっている
⇒だから、他者との意見交換でも積極的に話をして学びが深くなっています - 研修内容を自分の業務に置き換えて考えることができるようになっている
⇒だから、研修に集中して聞いています - 業務上、また上司や後輩との人間関係など悩むことも多く、他社の受講生と意見を分かちあうことで解決のヒントや安心感を受けることができる
また、会社にとっても、集合型研修に派遣するメリットは新入社員よりも大きくあると思います。
3年以上の若手社員~中堅社員になると、会社側もその人の個性や特徴をある程度把握できますので、研修がどのような学びにつながるか、またそこでどのように学んでくるかの想像をすることができるようになります。研修後に、レポートを書かせたり、事業部内で研修内容についてプレゼンをさせたりと、本人に特徴に合わせたアウトプットをお願いしやすくなるからです。
ただ、大昔に聞いた話ですが、集合型研修に参加したときに、同じグループの受講生の会社の話を聞いて、自社よりも、そちらの会社のほうがよいと思い、転職をしてしまった人もいたようです。ウソのような本当の話です。
いかがでしょうか?
集合型研修は、入社3年目以降の若手社員~中堅社員から、集合型研修が持つ本来の良さが生きてくるのではないかと考えています。
これから、社員を集合型研修へ参加させようと思っておられる経営者の方がおられましたら、そのメリット・デメリットをぜひご検討ください。
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