目的地を持たない研修依頼

ある研修依頼

先日、私が子どものころからお世話になっているある団体のみなさまと、研修(?)のお打ち合わせをさせていただきました。その団体は発足から40年が過ぎ、次の10年を考えた時に、新しく加わったメンバーたちと、それまでの団体を作ってきた初代メンバーたちとが「一緒に」なって自分たちがこれからどんな組織を作っていく必要があるのか、という未来像を固めていくための時期を過ごしておられます。

ちょうどそんな時期にある今年。団体としても新しい出発を考えて研修講師をしている私のところにご依頼をくださいました。
「5月ごろに何かしゃべってくれない?」

幼い頃からたくさんお世話になっている団体のみなさまに向けて、私の話(研修)がお役に立つのであればそれは大歓迎です。喜んでお引き受けしたいのですが、なんとなく、何をお話しすればいいのかが見えない感じ。。。そこで今日の打ち合わせとなりました。

話を伺ってみると、団体の中心で動いているみなさまも、私に何をしゃべってもらうかと悩んでおられる様子。みなさまが自由に

・みんなの足並みをそろえたい
・モチベーションが下がっている気がする
・でも研修がいきなり始まって反発が出るもの嫌だ
・とりあえず、えがおさんに何か話してもらえればいい

と、こんな意見をおっしゃいます。でも、この研修の「ゴール」つまり「仕上がり像」が一向に見えません。

「私は、みなさまからのオーダーをいただいて話をしますが、そのオーダーがあいまいだと、研修をどこに持っていけばいいか分からずに話ができません」とお伝えしました。結果、3月末に再度、中心にいるみなさまでお話しをされてから、ご依頼をいただくことに。。。

研修のゴール=仕上がり像

研修では、ご要望いただいた「ゴール(仕上がり像)」に向けて話をしていきます。研修のゴールとは「参加者が研修を受けた後にどのように変化してほしいと思うか」という「研修後の姿」のことです。

今までいただいたご依頼では、「みんなが元気になる研修をしてほしい!」というざっくりとしたゴールもあれば、「部署内の報連相をもっと活発にしたい」という具体的なゴールもあります。でも、ご要望がないまま「とりあえず研修を」と言われることほど、何もできないものはありません。

研修をしたい!とお考えになった時点で、それはとても良いことです。だからこそ、研修に参加された方に「どう変化してほしいか」という研修のゴールを考えていただきたいっと思います。

研修をお考えの経営者・人事の方で、どんなゴールが必要かが見えておられない場合は、その企業さまの課題をヒアリングしながら、一緒にゴールを考えていきます。お気軽にご相談ください。

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