【タイムマネジメント】重要だけれど緊急ではないこと
「やったほうがいいことは分かっている、でも今すぐやらなくてもどうにかなっているから、なかなか行動に移せない」
何か新しい資格を取りたい、健康のために何か始めようと思っている、どんな分野においても「やったほうがいいとは思っているけど、急ぐことではないからまだ手を付けていない」と考えるような経験はあることだと思います。これは、一般的には【重要だけれど緊急ではないこと】と表現されています。
私は、企業さまに伺い、管理職研修や新入社員研修を担当しますが、その中のタイムマネジメント研修を担当させていただきますが、物事の「重要性」と「緊急性」を考えるために以下のマトリクス表を使っています。
表の縦軸には物事の「重要度」がとられ、横軸には「緊急度」がとられています。そうすると、A~Dに入るものは以下の通りです。
Aの分野「重要度 高い/緊急度 高い」という「とっても重要でめっちゃ急ぎ」の案件
Bの分野「重要度 高い/緊急度 低い」という「とっても重要だけどそんなに急がなくてもよいこと」の案件
Cの分野「重要度 低い/緊急度 高い」という「そんなに重要ではないけど、めっちゃ急ぎ」の案件
Dの分野「重要度 低い/緊急度 低い」という「そんなに重要ではないし、急がなくてもよいこと」の案件
この4つの分野にご自分の日常のタスク(やるべきこと)を当てはめてみてください。タスクをマトリクス表に当てはめてみると、「やるべきこと」「やりたいこと思っていること」などが俯瞰して見えてきますよね。何から手を付けるべきかが分かりやすくなると思います。
さて、質問です。「このマトリクス表のどの分野が一番重要だと思いますか?」タイムマネジメント研修でも、このマトリクス表を使ってご自身のタスクを整理していただくワークの後に同じ質問をします。
研修中の回答として最も多いものが「Aの分野」、「とても重要でとても急ぎ」というもの。確かに、Aの分野は重要で急ぎなので「重要」ですよね。しかし、本当の回答は「Bの分野」「重要だけれど緊急ではない」ものです。
人は「重要だけれど急ぎではないもの」を放置します、今すぐ手を付けなくても「何とかなっている」からです。しかし、これを放置し続けると、結局その重要だった案件は、重要度は高いまま、急ぎの案件への変わっていきます。急がなくても良かったものが、結局急がなくてはいけない案件に変わってしまうのです。
だからBの分野にあるタスクに優先的に手を付けます。そうすることで、その「重要なこと」は「急ぎの案件」に変わることはなく、結果としてAの分野のタスクが減っていくということです。
明日は、「やるべきだとは分かっているけど、急ぎではないから手を付けていない」そんなことから、手を付けていただけるとうれしいです。Bの分野を片付ける癖ができていれば、タスクに追われることはなく常に余裕のある毎日を過ごしていけるからです。
タイムマネジメント研修は管理職研修・新入社員研修のどちらにも必要な研修です。お気軽にお問い合わせください。