7つの習慣読書会「相互依存」

日時:2020年7月4日
箇所:完訳7つの習慣P47~57

毎週土曜日は7つの習慣の読書会の日です。朝5時50分から6時30分まで全国をオンラインで結び読書会を行います。5月からスタートした読書会は今回で9回目となりました。

本日のテーマは「成長の連続体」の中にある「相互依存」でした。
今回、私がラインを引いた箇所は

相互依存は私たちというパラダイムである。私たちはそれができる、私たちは協力し合える、私たちがお互いの才能と能力を合わせれば、もっと素晴らしい結果を出せる、と考える。依存状態にある人は、望む結果を得るために他者に頼らなくてはならない。自立状態にある人は、自分の力で臨む結果を得られる。相互依存状態にある人は、自分の努力と他者の努力を合わせて、最大限の成功を手にする

ここでいう「依存状態」にある人は、すべてに「あなた」というパラダイム(考え)を持っていて、結果を出すのも、面倒を見てもらうのも、責任を果たすのも、良いも、悪いも「あなた」という考え方です。また「自立状態」にある人は、すべてに「自分」というパラダイム(考え)を持っていて、結果を出すのも責任を果たすのも「私」という考え方です。しかし「相互依存状態」というのは、「私たち」というパラダイム(考え方)をもとに、お互いの努力を合わせてよりよい世界を作る、もっと素晴らしい結果を出せるという考え方です。

今回の読書会では2つの気づきがありました。1つ目は、以前の自分について。2つ目は研修講師として目指す場所について。

1つ目:依存状態と自立状態の私

大分に引っ越しをする前は福岡で組織に所属していました。管理職としてチームをまとめていましたが、その時の私は「依存状態」と「自立状態」を繰り返していたのだと気づきました。依存状態であった私は、私自身の機嫌を自分以外の誰かにとってもらおうとしていました。組織の誰かの仕事のやり方や発言、行動に自分の機嫌がずいぶんと左右されていました。

仕事のやり方でいえば、完全に「自立状態」だったので、すべて自分自身で抱え込んで仕事をしていました。仕事に関しては相手に求めることはせずにすべて自分で解決、できなければできるまで自分で調べてやり抜く。どれだけ残業してもオーバーワークでもやる、そんなことを繰り返しながら、何でも一人で出来るようになっていたのだと思います。前職を退職するときに仕事を引き継いで来ましたが、私一人の仕事を引き継ぐのに、3人の人が必要でした。それをみて、私は一人で3人分の仕事をやってきたんだなぁと思ったことを覚えています。

そして、あの頃の私は多くの仕事をこなしていましたが「相互依存」の考えが乏しかったことに気づきました。個人としては「仕事ができる人」ではありましたが、良いリーダーでもチームプレイヤーでもなかったと思っています。また私のチームは「仕事ができる優秀な人」の集まりではあったけど、「チーム」ではなかったんだと知れました。P55に

自立していても、相互依存的に考え行動できるまで成熟していなければ、個人としては有能であっても、良いリーダーやチームプレイヤーにはなれない

とありましたが、この一文はとても磨かれた刃のようにスパッと私の身体に入ってきました。本当にその通りでした。なるほど、あの頃の私がいろんなことに躓いて上手くいっていなかったはずだと。原因はこの「相互依存」の考え方を自分のものに出来ていなかったからです。

2つ目:研修講師として目指す場所

過去の自分の在り方を振り返って気づきをいただいたうえで、これから研修講師として作っていきたい未来を考えた時に、この「相互依存」という考え方はとてもしっくりくるものでした。【研修は講師が一方的に話をして、知識を披露して終わるものではなく、受講生の方の力を借りて一緒に創っていくもの】以前から考えているそのことがより裏付けらた気分です(余談ですが、私が受講生の方に「えがおさん」と名前で呼んでいただくことにこだわるのは、この考え方がベースにあるからです)。「今日の研修は、みなさんと協力をして作っていきたいです。お互いの才能と能力を合わせて素晴らしい気づきの在る研修を創っていきましょう」ということを今よりもっと明確に伝えていけるのではないかと思ったのです。

特にオンライン研修やオンラインセミナーが多く開催されるようになった時に、それは対面研修のような温度が感じられにくいこともあります。でも研修は相互依存で創っていけるものであれば、温度を常にお互いが感じていけるようになります。自立状態の講師が創る研修はきっと温度を感じない一方的な研修で終わってしまうのでしょう。

これからの社会・企業に求めらえること

これからの社会や企業に求められることは言うまでもなく「相互依存状態」です。自立した人たちが集まり、そのうえで、お互いに協力し合って、もっと素晴らしい結果を出しましょう、というものです。もちろん、相互依存状態を作るためには、それぞれが自立しておく必要があります。P55

相互依存は、自立した人間になって初めて選択できる段階である。依存状態からいきなり相互依存の段階に達しようとしても無理である。相互依存できる人格ができていない身体。自己を十に確立していないのだ。

まずは自立状態を目指すことは必要ですが、しかしそこで終わりではなく、その先に「お互いの協力でもっと良い世界を作り出していけること」をお互いが分かっておく必要があるのだと改めて知ることができました。

今日の読書会は大きな気づきを頂きました。また来週が楽しみです。

大分県では対面式の研修で、大分から伺うことができない地域の皆様にはオンラインの研修で、企業や個人の方がお持ちの課題を解決しています。人材育成、職場づくりなど研修に関するご相談はお気軽にどうぞ。

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