就活がうまくいかない時には窓を開けて
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就職支援の内容
現在は、大分県にて企業研修講師をやっていますが、2年前までは福岡にて大学生向けの就職支援をしていました。いわゆる「就活塾」の講師として年間100名以上のゼミ生(塾生)と200名近い外部の学生(大学での講義などがあったため)と向き合ってきました。
就職支援の内容は、大学生の就活に必要な「自己分析」「企業研修」「応募書類の書き方」「面接」「就活マナー」などを分かりやすく伝えながら、実践できるようにサポートしていきます。自己分析のサポートでは、自分の得意苦手を考えながら、どんな職種が向いてるかを考えたり、応募書類のサポートでは、実際に学生が書いた自己PRや志望動機を添削していました。当時は、「就活塾の講師です」と自己紹介をすると「就活のテクニックだけを教えて」とご批判をいただくこともありましたが、私たちが大切にしていたことは、「テクニック」よりも「自分の未来を創っていく力を引き出すこと」でした。だから、学生さんとの面談に何よりも時間を割いてきました。
面談の時に大切にしていたこと
年間300名以上の学生さんと会ってきましたが、それぞれから聞く悩みにもいろいろとありました。「やりたいことが見つからない」「行きたい企業は見つかったけれど、内定が取れる自信がない」「親に反対されている」「社会に出ることが不安」などなど、悩みはそれぞれ、一緒に見つけていく「答え」もそれぞれです。
いろんな悩みを聞くなかで大切にしていたことは「答えやアドバイスを準備しておかない」ことでした。それぞれの悩みをまっすぐに受け止めて、本人がどうしたいと思っているのか、本人がどんな未来を選択していくのかをしっかり聞き取りをして一緒に悩んで考えていくことを大切にしていました。
窓をあけてごらん
でも、いろんな悩みの中でも、私が積極的にアドバイスをさせてもらっていた悩みがありました。それは「就活も含めて毎日がうまく行きません」という悩み。もちろん最初からアドバイスを押し付けたりはしませんが、たいていの場合は「今から家に帰って、窓を開けて空気の入れ替えとお部屋の掃除をしてごらん」と話をしていました。
就活がうまくいかない、毎日の生活がうまくいかない、と気分が沈んでいる学生に話を聞くと、ずいぶんと長い時間、部屋の窓を開けていないし、掃除をしていないことが多かったです。スーツもよれよれ、何となく、髪型も決まっていません。それでは何事もうまくいかなくて当然です。一度、スッキリと部屋の掃除をして無駄なものを捨て、空気を思いっきり入れ替えてあげる、そうすることで沈んでいた気持ちも自然と前をむけますし、あら不思議、なんとなくいろんなことがうまく動き出すのです。
就活がうまくいかない、と相談にきた学生にとっては、「部屋の窓をあけて掃除をする」という答えは「?」となることも多かったようですが、素直にそのアドバイスを聞き入れて、部屋の窓を開けて、思いっきり大掃除をした学生たちは「えがおさんの言っていた意味が分かりました」と言ってくれていました。「気持ちがスッキリしました!」と。
実は、私も・・・
実は、私も仕事や生活が何となくうまく動いていないなっと思うときは、部屋が散らかっていることが多いです。上手く動けないときは、まずは、部屋の片づけをします。部屋の整理整頓をしていくと、同時に思考も整理されて行くようです。要らない書類を断捨離していくと、頭の中の雑音も消えていきます。部屋がすっかり片付いたころには、気持ちも前向きに進んでいけるような気がします。
就活や仕事がうまくいっていない、生活がうまく回っていない、と感じた時は、一度、立ち止まって、部屋を見渡してみてください。部屋の窓を開けて、新鮮な空気をたくさん入れて、部屋の片づけをしてみてください。きっと気持ちが前を向いて、いろんな出来事が好転していきますよ。