報連相研修の成果?!?!

先日は、大分県内のある企業さまで報連相研修を担当させていただきました。ここ数年で新しい仲間が急速に増えたことで、チーム内での報連相がうまく回らないことが出てこられたということで報連相研修のご要望をいただきました。全社研修として外部講師を招くことは初めての試み。その最初の講師として任命いただくことができました。胸いっぱいの感謝と緊張を持って準備をしています。

研修のお打ち合わせに伺った時に、社内の報連相事情をお聞かせいただきました。先方からは「4時間研修」ということでご要望をいただいたのですが、私は「2時間研修を2週間あけて2回」ということでご提案をしました。

長時間の研修は、研修をやっている講師も受けている社員さまも「やった気」「受けた気」になります。4時間も学ぶのですからおなか一杯です。ですが、研修後に現場に戻って、研修の効果が出るか、というとかなり疑問が残ります。そもそも人は忘れる動物です。4時間も研修を受けたところで研修が終わったころには、研修の最初に聞いたことは忘れています。だから研修後に現場に戻って研修で学んだことを実践しようとしてもうまくいかなくて当たり前なのです。

その点、研修を2回に分けると、1回が短いので集中して研修を聞くことができますし、聞いたことを研修後にすぐに実践することができます。そして2週間あけて研修を再度受講することで、その2週間のうちに「できたこと」「意識したけどできなかったこと」「忘れていたこと」などを整理し、次のアクションプランを立てることができるのです。もちろん研修内容にもよりますが、このような理由で研修は2週間あけて2回実施する、ということをおススメしています。

最終的に今回の報連相研修は、「90分研修を2週間あけて2回」ということになりました。2時間より短い90分にしたのは、休憩なしで一気にできる時間であり、「もう少し聞きたかった」というほんのちょっと物足りなさを感じる時間でもあるからです。また社員さまの中には「研修」というものを受けることが初めての方もおられるということでしたので「研修に疲れさせない」ことを考えました。

報連相研修は事業部ごとに座ってもらい、チームの課題を出し合って進めていきました。なぜ報連相が重要なのか、タイミングはいつすればいいのか、口頭と記述とどんな方法を使えばいいのか、報連相の基礎をお伝えしていきます。

特に今回の報連相研修でお伝えしたことは「報連相は鮮度が命」ということ。報連相を「上手」にしようと思って、上手くまとまらなくて、考えたり迷ったりしているうちに報連相が遅くなるのであれば、それは意味がないこと。「まだ上手くまとまっていないのですが、報告します」と鮮度を大切に報連相をすることのほうが重要だということを繰り返し伝えてきました。

今回の研修は企業さまにとっては初めての研修です。20代前半の若いメンバーが多いチームなので、まずは報連相をする「スピード」を身に着けてもらうことが目的です。その「癖」が付いてから「内容」に入っていきます。1回目の研修から2回目の研修までの間の自分の報連相を振り返り、どのような改善が必要かも一緒に考えていきます。

第1回目の研修が終わった翌日、研修に同席してくださっていた経営者の方からメールをいただきました。「研修後、早速、社員の報連相が変わりました。口頭・記述に残すなど、しっかりやってくれるので、こちらが戸惑うほどです

研修後に受講生の行動が変わることで初めて「研修の成果」という話ができるようになります。次の研修までの間、社員のみなさまの報連相のスピードが落ちないことを願って、次の研修を準備したいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です