「魅せる」にこだわる
新型コロナウィルスの影響により、一気にオンラインでの研修やセミナーが増えました。また、YouTubeチャンネルを開設する人も増え、今まで以上にオンラインや動画はにぎやかになっているのは皆さまもご存知の通りです。
私も今年の4月までは、企業さまへ伺って行う管理職研修や新入社員研修などの対面型研修しかやっておりませんでしたが、5月より必要に迫られてオンラインセミナーを開催するようになりました。オンラインセミナーを開催するまでの私は「研修やセミナーは対面で受講生の方の空気を感じながらするべきだ」と思って、オンラインセミナーを嫌っていましたが、実際にオンラインセミナーを開催してみると、対面式と変わらずリアルな時間があることを知りました(まぁ当たり前のことですね)。今では、オンラインを通さなければ出会えなった全国各地の受講生の方といただけるご縁をとてもうれしく思っています。
そして、オンラインセミナーが増えてきたことによって、私も受講生としてオンラインセミナーに参加する機会も増えました。現在は大分の田舎町に住んでおりますが、この小さな田舎町に住みながらにして全国のセミナーを受けることができることはとてもありがたいことです。
そんなオンラインでのセミナーを受講させていただくときに、時々、強烈に「もったいない」と思うことがあります。それは、セミナー講師の方々が「魅せること」をあまり意識していないと感じることです。
私は、オンラインであっても、オフラインでの対面式であっても、人の前に立って話をするということに対しては同じ緊張感を持っています。そして「見られ方」「魅せ方」にとてもこだわります。それは、お金をいただいて話をするということに対する礼儀だと思っているからです。正装をすることも一つですが、言葉を丁寧にゆっくり伝える、ワークに関しては受講生が「何をすればいいか」に迷わないように伝える、カテゴリー毎に全員の理解度を確認する、資料の使い方を説明する、などなどです。
残念ながら、セミナーを数多くされている方でも、この点ができていない方は多くいらっしゃいます。自分がボソボソと喋って終わり、ワークに入る時に結局受講生が何をすればいいのか分かっていない状態であったり、資料の使い方が分からずに迷子になっていたりします。それは、魅せ方に対する努力不足です。
内容がどれだけ良くても、魅せ方がイマイチであれば、伝わるものが半分以下になってしまいます。それは本当にもったいないことです。内容が良いときこそ、魅せ方にこだわらなくてはいけません。どれだけ新鮮で良い食材を手に入れたとしても、料理の仕方がマズければ、その食材は無駄になってしまうのと同じことです。
自分のセミナーは自分ではなかなか評価しずらいと思います。だからこそ、録画し、録音し、自分が受講生だったらどう思うのかを客観的に見ながら講師として改善すべき点を見つけてほしいと思います。
講師としてデビューされた方、もっと魅せ方にこだわっていきたい方、これから講師になりたい方のサポートもしております。お気軽にお問い合わせください。