自分の仕事にフィードバックをもらう

大分でフリーの研修講師として活動するようになってから、ツイッターでも情報発信をするようになりました。ツイッターは、前職で就職支援をしていた頃も、半ば強制的に仕事として行っていましたが、今はとても楽しんでいます。そんな私がフォローをさせていただいている方のお一人から、今日とても大きな気づきを頂きました。

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フリーランスで働くと周囲で評価を言葉にしてくれる人が減ります。特に仕事の評価が低いときは、具体的に何が悪いかアドバイスをもらえず、次からは仕事の依頼をもらえないだけ。だからこそ自分の仕事をフィードバックしてくれる人を大切にしたいです。

フリーランスで働くと周囲で評価を言葉にしてくれる人が減る

言われてみれば当たり前のことですが、このツイートを読んで、「そうだよな」っとしみじみと感じていました。

「研修講師」という仕事はもともとフィードバックをもらいにくい仕事だと思っています。研修に行けば、講師は一人となります。研修の主催者が同席されない場合の研修会場では、受講生と講師だけになり、ますます研修内容のフィードバックはもらえません。例え、主催者が同席していても、よほどひどすぎる内容でない限り、フィードバックをもらえることは少ないと思います。研修では「先生」と呼ばれ、どんな内容でも「研修、ありがとうございました」と言われます。受講生からのアンケートにもきっと「まぁまぁ良かった」程度の評価が付いて終わりです。

研修は、研修後に受講生の行動が変わって初めて成果になるといつもお伝えしていますが、集合型研修の場合などは、受講生のその後の行動を追うことはできません。そのため、特に集合型研修の場合の講師としては、研修が良かったのか、悪かったのか、本当に皆さまのお役に立てたのか分からないままのほうが多いのです。

組織に所属している講師であれば、同じ組織の人に研修を観てもらうチャンスもあるでしょうし、研修資料を共有することで、フィードバックが入ることもあると思います。もしかしたら、研修資料を作成する段階で、相談をしながら話を進め、たくさんのフィードバックやアドバイスをもらっているかもしれません。

しかし、フリーの講師はどうでしょうか?特に誰にも相談することなく研修資料を作り、受講生と講師だけの研修会場で研修を行い、本人は100%の全力で研修を行うけれど、何となくアンケート結果を見ると「80点だったのかな」というようなモヤっとした状態で帰路につきます。

フリーになればなるほど、自分の仕事にフィードバックをいただくチャンスは減っていくのです。

実は、私は、研修の主催者さまには、できる限り研修に同席していただくようにお願いをしています。そして、研修後に必ず時間をいただいて、内容に対するフィードバックをいただいています。「良かったですよ」と言われることも多いので「良い点ともう少し話を深く聞きたかったと思われる点の両方を教えてください」とお聞きします。主催者の方は、研修内容に対して、自分が何かを伝えるなんてとんでもない、と思っておられる方もいらっしゃるので、この質問は驚かれることが多いです。しかし、研修のお打ち合わせなどでしっかりお話しをして、信頼関係ができていれば、「私個人としては」と前置きしながらでもお話しをしてくださることがあります。

みなさんは自分の仕事内容に対して「今の仕事はどうでしたか?もう少し改善できる点があれば教えてください」と聞いているでしょうか?またそのことを素直に聞ける相手はいますか?自分の仕事に対してフィードバックをもらうことはとても緊張することでもありますし、時々は嫌な思いもすることがあるかもしれません。しかしフィードバックをもらうことでしか、自分の仕事が成長することはありません。まずは、フィードバックがもらえる関係づくりを意識しながら、自分の仕事を成長させるためのフィードバックをもらってください。

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