自信を付けるためにできること

現在、大分県にて、企業研修のほかに、個人の方向けのビジネスセミナーを行っています。お集りいただく方の背景は業種も業界もすべて違う方々ばかり。コミュニケーション系のセミナーですが、みなさん「成長したい!」という想いで集ってくださっています。

毎回、とても素敵な受講生の方にお会いできるので楽しみにしているのですが、セミナー中にお話しを聞くと、受講生の方に共通しているキーワードに気づくことがあります。それは「自信がないです」という言葉。

多くの方が「自分に自信がないんです」とおっしゃいます。他の人みたいに、堂々と話ができるようになりたい、誰とでもスムーズなコミュニケーションを取りたい、でも自信がないから・・・

でも私から見ると、とても自信がないようには見えません。「話をするのが苦手で」とおっしゃるけど、とてもスムーズにお話しをされるし、言葉もハッキリ伝わってきます。例えば、受講生のAさんが発言された後に、隣に座っているBさんに「今のAさんのお話しどうでしたか?」と伺うと「とても自信がないようには思えません。とても堂々としておられてすごいと思いました」とおっしゃいます。そしてBさんのことをAさんに聞くと、同じ回答。

みなさん、自分以外の人は「堂々としていてとてもすごい。自分はまだまだだ」と考えていらっしゃるようです。

これ、本当にもったいないことだと思っています。
人からは「堂々としている」とみられているのに、自分一人「まだまだ」と思っている。自分で自分のパフォーマンスを下げてしまっているのです。

実は、私も長い間、自分のことを「人見知り」だと思っていました。特に初対面の方とのコミュニケーションが苦手で、例えば、異業種交流会などでは、名刺を持ったまま壁際に逃げていました。「誰もくるな~」と念じながら笑 

しかしそうも言ってられず、初めてお会いする方と名刺交換をして自社の話、お相手の話など、いろんな話をします、そうするとお相手の方からは「えがおさんはとても社交的な方ですね。やはり講師というお仕事柄ですか?」などと聞かれることもありました。

また、当時、行っていた就職支援でも、関わっていた大学生たちが「えがおさんは人見知りとかしなさそうな人で、うらやましいです」とよく言われていました。

毎回、そうやって「社交的」「人見知りをしなさそう」「初対面の人でもコミュニケーションをとるのが上手」などと言われると「そんなことありません!」と力の限り否定をしていたのですが、ある時に、ふっと気が付いたのです。

人が私のことを見て社交的と思えるのは、社交的な態度を取れているからだ。人見知りと思いこんでいるのは私だけで、社交的に見える態度がとれているなら、それはきっと、社交的なんだ!

自分の気持ちがどうであっても、人からみて「社交的」に見えるのならば、きっと社交的なんだろうから、自分のことを社交的だと思う!という感じでした。

それからは、人に「えがおさんは社交的」と言われても、否定をしなくなりました。今では、自分のことを人見知りだとも思わなくなっています。

ビジネスセミナーにお越しになるみなさんを拝見していると、この「思い込み」パターンの方が多いように感じます。それはとてももったいないこと。もし人から「堂々としている」と言われることがあれば、その言葉を素直に受け取って「自分は堂々としているんだ」と思ってみてください。そうやって、自分の思い込みや否定の自己暗示を少しずつでよいので、捨てていただきたいなっと願っています。

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