ホウレンソウ(報連相)の収穫は新鮮なうちに

ありがたいことに、大分にて、企業の管理職研修を担当させていただくことが多くなりました。そして管理職研修を担当させていただくたびに「チームの報連相がないのが悩みです」というお悩みを、業界問わずお聞きする機会も増えました。

部下からの報連相がない・・・
報連相のタイミングが遅い・・・
文章がまとまっていないくて何を言いたいか分からない・・・
自分はこの先の仕事の段取りを取らなくてはいけないのに、報連相がないから困るよ・・・

管理職に共通する報連相の悩みは上記のような感じでしょうか。じつはこれ、一般職研修対象の報連相研修で「報連相で困っていること」を出してもらうと興味深い内容が出てきます。

報連相をしたいけど上司が社内にいることが少ない・・・
いつも忙しそうにしているから、いつ報告をしたらいいかわからない・・・
端的に報告をしたいけどまとまらなくて結局報告ができない・・・

などなど。「部下からの報告がない」と悩む上司に対して部下は「上司がいないから報告ができないんです」と思っていることが分かります。

管理職研修で「報連相研修」を担当させていただくときに、必ずお伝えすることがあります。それは、

「ホウレンソウは新鮮なうちに収穫してください」ということ。
つまり、部下からの報連相を待つのではなく、自分が取りに行ってください、ということです。

ここで驚かれる管理職の方も意外と多いもの。
「報告は部下からするもの」という考えから抜けれない場合は、軽い抵抗をお感じになります。

そして、もう一つ。
「例え報告の内容がまとまっていなくても、報告をしたこと、それだけでOKにしてください」とお伝えします。大切なことは、とにかく新鮮なうちに報連相を取ってしまうこと。報告の日本語に関してはその次でいいのです。日本語がめちゃくちゃであっても、少々報告が長くなっても、報連相がないよりはマシです。

「でも俺、忙しいし」「ダラダラ報告を聞く時間ないし」とお思いになる管理職もいらっしゃいますが、その「忙しそう」な空気感が部下からの報連相を取りそこなっている一番の要因かもしれません。

管理職はいつも忙しいもの。だからこそ余裕を持って部下の報告を取りにいっていただきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です