「7つの習慣」読書会「レンズを通して見ている私たち」
本日は朝6時よりzoomを使った「7つの習慣」読書会が開催されました。読書会の仲間は福岡時代に一緒に働いていた仲間で、私のHP(小さな組織のための小さな研修)を創ってくれたデザイナーさんです。一緒に働いていた頃に「7つの習慣」を私に勧めてくれたのは彼です。そして、それぞれ退職した後も、マーケティングのこと、チーム作りのこと、これから仕事を進めていくうえで大切にすべきことなど、たくさんのヒントをくれる人でもあります。
本日の箇所から私がピックアップしたのは以下の部分
つまり、私たちは、物事をあるがままに見ているつもりでも、実はある種の「レンズ」を通して見ているということであった。そして、そのレンズこそが、私たちの世界観を作り出し、私たちすべての行動を方向づけているのだ。~中略~だからどんなに自分たちの行動や態度に働きかけようとしても、結果的にはどの努力は報われなかった。私たちの表面的な行動や言葉をどう変えてみても、彼に実際に伝わっていたメッセージは「お前にはできない。だからお前を守る必要がある」というものになってしまっていた。状況を変えたければ、まず自分たちを変えなければならないということ悟った。そして、自分たちを効果的に変えるには、まず自分たちの知覚、ものの見方そのものを変える必要があった。
研修のお打ち合わせの時に、担当の方から「うちのスタッフたちは本当にできが悪くて成長がないんです」というお話を聞くことがあります。「そんなことはありません」とお伝えはしますが、「いやいや、見てもらったら分かります」というお応え。また「部下育成をするときに、もうどうしようもなく、絶対に成長の見込みがないと思われる部下はどうしたらいいですか?」というようなご相談をいただくこともあります。
いかがでしょうか?
本当にスタッフさんたちは「できが悪くて成長しない」んでしょうか?その部下の方は「絶対に成長の見込みがない」んでしょうか?そう思い込んでいるのは誰でしょうか?事実ですか?思い込みですか?
私がサラリーマンだった頃、当時の上司から「結論は何?」と聞かれることが多かったです。結論主導型で話をするのが苦手で、起承転結型になってしまっていたことが多かったからだと思います。しかし、時間が経つにつれ、私も成長し、結論から話を伝えることができるようになっても、「結論は何?」と聞かれていました。「?」と思いつつ、同じようにもう一度結論から話をすると「それが結論よね?いつも話が分からない。結論から話していない」と言われていました。でも実際は1回目と2回目と話は一切変えていないのです。
これは当時の上司が、私に対して「中尾は結論から伝えるのが下手」という思いがあり、そのレンズでしか私を見ていないからでした。上司は私が話をする前から「結論は何?」という質問を準備していたのです。私の話がどういう内容であれ「結論は何?」を言う準備をしていて、実際にそれを言う。私が結論から話をしてもしなくても変わらない反応で、2回目にしてやっと会話につながっていきます。
これ、当時の上司だけでなく、私も含めた多くの人にあることです。物事をどんなふうにとらえているか「認知」しているかによって、実際にその出来事が起こる前から反応を決めてしまっています。部下に対して、家族に対して、レンズを通して見てしまっているということです。
今日は、自分が社内のメンバーを見るとき、また家族をみるときに、どんなレンズを通して見ているのかに「気づく」ところからはじめてみたいと思います。このGW、お仕事の方もお休みの方も、一緒に自分のレンズに気づいてみませんか?まずはそこからです。
私のHPを創ってくれたデザイナーさんのHPはこちら。HP制作をお考えの方、自信を持っておススメします。