ネガティブな言葉のない研修
大分県で介護業界や福祉業界を中心に研修をさせていただいておりますが、以前、福祉施設にて担当させていただいた研修でこんなご意見をいただきました。
「えがおさんの研修は、否定的な言葉やネガティブな言葉がなかった。普段から意識されているんですか?」
私自身は、「ポジティブな言葉で研修をする」と意識しているわけではないので、このご意見をいただいて、「そうなんだ~」と感じたと同時に「ネガティブなイメージのない研修であったら良かった~」と安心をしていました。
そして、なぜ「ネガティブな言葉がない」研修が生まれたのかを振り返ってみました。
私は、福岡県に在住のころ就職支援をしていましたが、そのころ、就活生が使う言葉に関して気を付けていることがありました。
それは、例えばこんな感じ、
「リーダーとしてメンバーが”辞めないように”対話を大切にしました」
「リーダーとしてメンバーが”続けられるように”対話を大切にしました」
というようなことです。
「辞めないように」も「続けられるように」も、「人を残すために」対話を大切にしたことは同じことですが、受ける印象が違ってきますよね。
同じように
「病気にならないように努力しています」も
「健康を維持できるように努力しています」も、伝えたいことは似たようなことですが受ける印象は違います。
この小さな言葉の使い方でその人の印象そのものが左右されてしまうこともあります。だからこそ、就活生のみなさんには、特に言葉選びに関してお話しをすることが多かった気がします。そんな言葉の選びを大切に就職支援を続けてきたから、ネガティブな印象を持つ言葉が登場しない研修になったのかもしれません。
いつも受講生や主催者の方からいただける振り返りには、講師として気づかされることが多いです。これからも、たくさんのフィードバックをいただける関係を作れる研修講師を目指していきます。