報連相はなぜ重要か?
「え?なに?それ聞いていないけど」「その報告もらってないよね?」
部下からの報連相が少ない。必要なタイミングで報告が上がってこない。
上司から変更の連絡が回っていなくて現場が混乱している。
どの企業でもありそうな日常の風景。報連相にお困りの方は多いものです。
大分県の福祉業界に月に1度、企業研修にお伺いしています。その中で「チームが円滑に活動を進めるために必要なものは何か?」という問いを立てました。事業部ごとに話し合いをしていただきましたが、すべてのグループで「情報共有・報連相」という意見が出ていました。
「情報共有」「報連相」はどの企業でも、どの組織でも「重要」だと認識されていますが、なかなかできていないのが現状のようです。一般職向けの企業研修でも「報連相」をテーマにオーダーをいただくことが多いです。
なぜ、報連相は必要か。
・報連相がないと仕事の進捗状況が分からないから
・報連相は組織を動かしていく潤滑油の役目をするから
・仕事には多くの人が関わり自分一人でやっているわけではないから
模範解答としてはこんな感じでしょうか?
先日の研修で私が行った「報連相はなぜ必要か」に答えを出すためのワークは以下の通り。
①ペアを作って向き合います
②片方の人に、本日の夕食メニューを相手に伝えてもらいます。
ただし、言葉を使わずに!!
③10秒時間を取ります。夕食メニューを念じて相手に送ってもらいます。
真剣に見つめ合います!!
④受け取り側は10秒間で何を受け取ったかを伝えます
⑤答え合わせ
結果は、「何が食べたいか分からない!!」でした。
当たりまえです 笑!!
なぜ報連相は必要か?
簡単です。言わないと分からないから。言わないと伝わらないから。です!
もちろん「悲しい・悔しい・ちょっと元気がない・うれしい・楽しい・好き」などの感情は言葉がなくても伝わることもあります。でも仕事に関する多くの情報に関しては「言葉で伝えなければ伝わらない」のです。
とてもシンプル。
そして、もう一つ大切なこと。
報連相は伝える側にだけ問題があるのではなく、受け取る側にも問題があります。「アイツは報連相が遅い」と文句を言うのは簡単ですが、報連相は受動的に受けるものではなく、自分から取りに行かなければなりません。報連相が遅いのであれば、遅くならないような工夫を職場に取り入れる必要があります。
だから報連相研修は、報連相を「する」側(一般職)の研修と、報連相を「受ける」側(管理職)の研修の両方がセットで必要なのです。
チームでの仕事は「相互責任」。
お互いにお互いの仕事に責任を持ちあう必要があるのです。報連相も同じこと。
報連相はなぜ必要か?
「言わないと分からないから。言わないと伝わらないから」
上司・部下、その役職に関わらず、とてもシンプルなことを職場の中で実践していただきたいと願っています。
職場内で報連相がうまくいっていなとお感じの方、一度報連相研修を実施されてみませんか?お気軽にご相談ください。